電力中央研究所

報告書「電力中央研究所報告」は当研究所の研究成果を取りまとめた刊行物として、昭和28年より発行されております。 一部の報告書はPDF形式で全文をダウンロードすることができます。

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電力中央研究所 報告書(電力中央研究所報告)

報告書データベース 詳細情報


報告書番号

U92037

タイトル(和文)

使用済燃料キャスク貯蔵技術の確立-地震時のキャスクの転倒評価-

タイトル(英文)

ESTABLISHMENT OF CASK-STORAGE TECHNOLOGY FORSPENT FUEL -EVALUATION OF CASK TIPPING OVER DUE TO STRONG EATHQUAKE MOTION-

概要 (図表や脚注は「報告書全文」に掲載しております)

原子力発電所敷地内に使用済燃料を貯蔵する場合,キャスクによる貯蔵が合理的であり,貯蔵効率を高めるために,キャスクを縦置き状態で貯蔵する方法が考えられている。このため,地震時におけるキャスクの転倒の有無を検討・評価しておくことは重要である。本報告では,地震時のキャスクの転倒に対する安全性を評価することを目的とし,縮尺相似模型と貯蔵施設の床を模擬した鉄筋コンクリート床版を用いて,大型振動台によるキャスクの転倒試験を実施し,キャスクの周期的な入力に対する応答や過渡状態の挙動,地震入力に対する応答特性を明らかにするとともに,地震時のキャスクの転倒に対する安全性を確認した。さらに,多角形要素を適用した二次元個別要素解析コードを用いて,転倒解析を実施し,転倒試験結果と比較・検討を行ない,キャスクの転倒現象を本解析手法により評価できることを明らかにした。

概要 (英文)

SHIPPING AND STORAGE CASKS ARE THE BEST METHOD FOR STORING SPENT FUEL AT A REACTOR SITE. SINCE THE CASK IS VERTICALDURING LOADING,IT IS NECESSARY TO INVESTIGATE THE CASK INTEGRITY AT TIP-OVER DURING A STRONG EARTHQUAKE. THIS REPORT PROPOSES A METHOD FOR EVALUATING THE SEISMIC REPONSE OF A CASK SUBJECTED TO STRONG EARTHQUAKE MOTION. FIRST,SHAKING-TABLE TESTS WERE CONDUCTED USING A ONE-THIRD SCALEMODEL OF A CASK AND A REINFORCED CONCRETE BASE. THE CHARACTERISTICS OFTHE CASK TIPPING-OVER RESPONSE UNDER SINUSOIDAL WAVES AND NATURAL WAVES WERE INVESTIGATED. SECOND,TIP-OVER ANALYSIS WAS PERFORMED USING A TWO-DIMENSIONAL TO CLARIFY THE APPLICABILITY OF THIS CODE TO THE CASK SEISMIC RESPONCE. THE ACCURACY OF THE CODE WAS CONFIRMED BY COMPARISON WITHTHE EXPERIMENTAL RESULTS.

報告書年度

1992

発行年月

1993/01/01

報告者

担当氏名所属

白井 孝治

我孫子研究所原燃サイクル部輸送・貯蔵研究室

伊藤 千浩

我孫子研究所原燃サイクル部輸送・貯蔵研究室

尾崎 幸男

我孫子研究所原燃サイクル部輸送・貯蔵研究室

キーワード

和文英文
キャスク CASK
使用済燃料 SPENT FUEL
乾式貯蔵 DRY STORAGE
転倒解析 TIPPING-OVER ANALYSIS
個別要素法 DISTINCT ELEMENT METHOD
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