電力中央研究所

報告書「電力中央研究所報告」は当研究所の研究成果を取りまとめた刊行物として、昭和28年より発行されております。 一部の報告書はPDF形式で全文をダウンロードすることができます。

※ PDFのファイルサイズが大きい場合には、ダウンロードに時間がかかる場合がございます。 ダウンロードは1回のクリックで開始しますので、ダウンロードが完了するまで、複数回のクリックはなさらないようご注意願います。

電力中央研究所 報告書(電力中央研究所報告)

報告書データベース 詳細情報


報告書番号

U93009

タイトル(和文)

モルタルの硫酸ナトリウム反応による劣化機構に関する実験的検討

タイトル(英文)

EXPERIMENTED INVESTIGATION OF DETERIORATION MECHANISM OF MORTA BY NA2SO4

概要 (図表や脚注は「報告書全文」に掲載しております)

本報告は,モルタル試験体を濃度の異なる硫酸ナトリウム溶液(5%,10%)に1年間浸漬し,硫酸ナトリウムのモルタル中への浸透状況をX線マイクロアナライザーを用いて詳細に観察した上で,硫酸ナトリウムによる劣化の反応機構を提案するとともに,その反応で生成するエトリンガイトの生成深さと浸漬期間との関係を示したものである。その結果,反応機構を硫酸ナトリウムの(1)試験体中への拡散,(2)セメント水和物との接触,とエトリンガイトの(3)生成,(4)膨張によるひびわれの誘発,および(5)試験体の表面剥離等の劣化に分類・提案した。また,併せてエトリンガイトの生成深さと浸漬期間の平方根が比例関係にあることを示した。

概要 (英文)

THIS REPORT DESCRIBES THE RESULTS OF DETAILED OBSERVATION BY X-RAY MICROANALYZER OF HOW NA2SO4 PENETRATES MORTAR SPECIMENS IMMERSED IN NA2SO4 SOLUTION FOR YEAR.A CLASSIFICATION MODEL FORMORTAR DETERIORATION BY CHEMICAL REACTION WITH NA2SO4 IS PROPOSED AND THE RELATIONSHIP BETWEEN ETTRINGITE GROWTH DEPTH AND IMMERSION TIME HASBEEN DETERMINED. 1.MORTAR DETERIORATION CAUSED BY CHEMICAL REACTION WITH NA2SO4 IS THAUGHT TO BE MADE UP OF THE FOLLOWING FIVE STAGES. (1)DISPERSION OF NA2SO4 INTO MORTAR (2)ADSORPTION INTO CEMENT (3)ETTRINGITE PRODUCTION (4)CRACK GROWTH (5)SCALLING,ETC. 2.THE DEPTH IS PROPORTIONAL TO THE SQUARE OF ELAPSED TIME.

報告書年度

1993

発行年月

1993/07/01

報告者

担当氏名所属

広永 道彦

我孫子研究所原燃サイクルプロジェクト部処分チーム

遠藤 孝夫

我孫子研究所構造部建設材料グループ

キーワード

和文英文
低レベル放射性廃棄物 LOW-LEVEL RADIO ACTIVE WASTE
コンクリート CONCRETE
化学的劣化 CHEMICAL ATTACK
エトリンガイト ETTRINGITE
反応機構 CHEMICAL CAL REACTION
Copyright (C) Central Research Institute of Electric Power Industry