電力中央研究所

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電力中央研究所 報告書(電力中央研究所報告)

報告書データベース 詳細情報


報告書番号

U93046

タイトル(和文)

アルゴスブイを用いた常磐沖から黒潮続流域における流動・拡散特性の観測

タイトル(英文)

FIELD MEASUREMENT BY ARGOS BUOYS OF CURRENT AND DIFFUSIVITY CHARACTERISTICS OFF JOBAN COAST AND IN KUROSHIO EXTENSION

概要 (図表や脚注は「報告書全文」に掲載しております)

本報告書は、複数のアルゴスブイを用いた現地観測結果に基づき、常磐沖および黒潮続流域における流動・拡散特性を解析した結果について述べるものである。1992年10月28日、福島県富岡町沖約30kmの海域において5つのアルゴスブイを投入し、1ケ月間ブイの位置情報などを連続観測した。投入されたブイは常磐沖を南下した後、黒潮続流域に入り、1ケ月後には東経155度付近まで到達した。観測データを解析した結果、以下の点が明らかとなった。(1)常磐沖では黒潮続流域に比べ、水平発散や過度鉛直成分の変動が激しい。(2)表層での鉛直流速成分は常磐沖で+-5*10**-1cm/s、黒潮続流域で+-5*10**-2cm/s程度、水平乱流拡散係数は常磐沖で1*10**5cm2/s(空間スケール約2*10**5cm)、黒潮続流域で1*10**7cm2/s(空間スケール約2*10**5cm)程度と推定された。

概要 (英文)

THIS PAPER EXAMINES THE CURRENT AND DIFFUSIVITY OFF THE JOBAN COAST AND IN THE KUROSHIO EXTENSION BASED ON IN-SITU DATA OBTAINED USING ARGOS BUOYS. FIVE ARGOS BUOYS WERE LAUNCHED ABOUT 30 KM OFF THE COAST OF TOMIOKA-CHO, FUKUSHIMA PREFECTURE, ON 28 OCTOBER 1992. THEIR LOCATIONS WERE OBSERVED CONTINUOUSLY . THEY DRIFTED SOUTH OFF THE JOBAN COAST, AND THEN EAST IN THE KUROSHIP EXTENSION. FINALLY, AFTER ONE MONTH THEY ARRIVED NEAR 155。E. THE FOLLOWING RESULTS WERE OBTAINED. (1)THE VARIATIONS OF HORIZONTAL DIVERGENCE AND VERTICAL VORTICITYOFF THE JOBAN COAST ARE MORE REMARKABLE THAN THOSE IN THE KUROSHIO EXTENSION. (2)THE VERTICAL VELOCITY AT THE SURFACE LAYER IS ABOUT +-5*10**-1CM/S OFF THE JOBAN COAST AND +-5*10**-2CM/S IN THE KUROSHIO EXTENSION. THE HORIZONTAL TURBULENT DIFFUSIVITY IS APPROX. 1*10**5CUBE CM/S OFF THE JOBAN COAST (SPACE SCALE: APPROX. 2*10**5CM), AND APPROX. 1*10**7CUBE CM/S IN THE KUROSHIO EXTENSION (SPACE SCALE: APPROX. 2*10**6CM).

報告書年度

1993

発行年月

1994/03/01

報告者

担当氏名所属

水鳥 雅文

我孫子研究所環境科学部海洋科学グループ

坂井 伸一

我孫子研究所環境科学部海洋科学グループ

キーワード

和文英文
現地観測 FIELD MEASUREMENT
アルゴスブイ ARGOS BUOY
常磐沖 JOBAN COAST
黒潮続流 KUROSHIO EXTENSION
拡散 DIFFUSIVITY
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