電力中央研究所

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電力中央研究所 報告書(電力中央研究所報告)

報告書データベース 詳細情報


報告書番号

U94050

タイトル(和文)

流域スケールの降水現象予測手法の開発-バルクパラメタリゼーション雲モデルの基礎的検討

タイトル(英文)

PREDICTION OF PRECIPITATION PHENOMENA BULK PARAMETERIZATION OF CLOUD MYCROPHYSICS

概要 (図表や脚注は「報告書全文」に掲載しております)

本報告は,流域スケールの降水現象を再現するための雲モデルを新たに構築し,これを用いてモデルの感度解析ならびに冬季日本海沿岸地方における対流性降雪雲の特性を再現したものである。数値シミュレーションの結果,(1)海上では降雪継続時間は短くピーク強度は大きいが,対流の衰退とコールドドームの拡大により平野沿岸部ではピーク降雪量はそれほど大きくなく継続時間は長い,(2)雪の成長においては凝結成長と雲水捕捉が支配的であるが,雲水の捕捉率の設定値と雲氷から雪に成長する過程のモデル化によって結果が大きく異なる,(3)あられの存在は融解後の冷たい雨としての雨量や降水形態に大きく影響を及ぼす,などの知見が得られた。

概要 (英文)

THIS REPORT DEVELOPED A CLOUD MODEL TO SIMULATE PRECIPITATION CAUSED BY MESO-SCALE CONVECTION.ITS APPLICABILITY WASEXAMINED BY SIMULATION OF THE CONVECTIVE SNOW BAND OVER THE COASTAL AREA OF THE JAPAN SEA.THE RESULTS ARE AS FOLLOWS: (1)SNOWFALL DURATION ISSHORT BUT SNOWFALL INTENSITY IS HEAVY AT SEA.ONE THE OTHER HAND,SNOWFALL DURATION IS PROLONGED AND SNOWFALL INTENSITY IS OWING TO THE EVOLUTION OF A COLD DOME ON LAND. (2)DEPOSITIONAL GROWTH AND RIMING OF SNOW TLAKES ARE THE PRINCIPAL MECHANISM IN SNOW GENERATION.THE COLLECTION EFFICIENCY AND PARAMETERIZATION OF THE CONVERSION PROCESS FROM CLOUD ICE INTO SNOW ARE DECISIVE TO THE SNOWFALL AMOUNT. (3)IT IS SUGGESTED THAT GENERATION OF GRAUPEL PARTICLES HAS A SIGNIFICANT EFFECT ON THE AMOUNT OFPRECIPITATION OF COLD RAIN(MELTING OF GRAUPEL PARTICLES)AND THE PRECIPITATION CONTENT.

報告書年度

1994

発行年月

1995/03/01

報告者

担当氏名所属

豊田 康嗣

我孫子研究所環境科学部陸域環境グループ

下垣 久

我孫子研究所環境科学部陸域環境グループ

キーワード

和文英文
降水量予測 PRECIPITATION PREDICTION
雲モデル CLOUD MICROPHYSICS
降雪 SNOWFALL
メリスケール MESOSCALE
ダム流域 DAM CATCHMENT
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