電力中央研究所

報告書「電力中央研究所報告」は当研究所の研究成果を取りまとめた刊行物として、昭和28年より発行されております。 一部の報告書はPDF形式で全文をダウンロードすることができます。

※ PDFのファイルサイズが大きい場合には、ダウンロードに時間がかかる場合がございます。 ダウンロードは1回のクリックで開始しますので、ダウンロードが完了するまで、複数回のクリックはなさらないようご注意願います。

電力中央研究所 報告書(電力中央研究所報告)

報告書データベース 詳細情報


報告書番号

U95028

タイトル(和文)

孔内試験による岩盤の透気特性評価

タイトル(英文)

ESTIMATION OF AIR PERMEABILITY OF ROCK MASS USING BOREHALE TEST.

概要 (図表や脚注は「報告書全文」に掲載しております)

圧縮空気貯蔵(CAES)を極めて緻密な岩盤内の空洞において行おうとする場合,岩盤自体の気密性に期待して特に漏洩防止策を講じない貯蔵方式が考えられる。本報告は,神岡鉱山内の現場におけるこの方式の実証実験に先立ち,試験空洞周辺岩盤の気密特性を事前に評価することを目的に実施した,ボーリング孔内での間■水圧測定,透気試験および透水試験の結果とこれに基づく考察を表したものである。間■水圧測定結果によれば周囲に坑道が掘削され長時間経過しているにもかかわらず,岩盤の透水係数が10**-8cm/s以下程度よりも小さいと岩盤中に間■水圧が残留する可能性があることがわかった。透気試験結果からは,圧力50気圧で貯蔵した場合の試験空洞(容積223立方m)からの漏気率は1日あたりで5.3×10**-8%と極めて小さいものであると推察された。また,透気試験と透水試験の結果を比較すると,透水係数が10**-5cm/sオーダーより大きい岩盤では透水係数から透気係数が推定可能であることが示された。

概要 (英文)

IF WE CAN STORE COMPRESSED AIR (CAES) IN AN EXCAVATED CAVERN IN AN AIRTIGHR ROCK MASS IT WILL BE POSSIBLE TO PREVENT AIR LEAKAGE FROM THE STORAGE CAVERN WITHOUT SPECIAL COUNTERMEASURES. TO PROVE THE EFFECTIVENESS OF THIS TYPE OF AIR STORAGE,FIELD EXPERIMENTS WERE PERFOMED IN KAMIOKA MINE AND BOREHOLE TESTS SUCH AS PORE PRESSURE AIR PERMEABILITY AND WETER PERMEABILITY WERE MEASUREDE. THIS PAPER SHOWS THE RESULTS OF THE BOREHOLE TESTS AND DISCUSSES ROCK MASS PROPERTIES CONCERNING AIRTIGHTNESS. PORE PRESSURE WAS MAINTAINED IN A LOW-PERMEABILITY ROCK MASS DE SPITE SURROUNDING MINING GALLERIES. THE AIR PERMEABILITY TEST GAVE AN AIR LEAKAGE FROM AN EXPERIMENTAL CAVERN (223CUBE M) OF ONLY 5.3 10**-5 % DAY. COMPARISON OF WATER AND AIR PERMEABILITY RESULTS SUGGEST THAT AIR PERMEABILITY MIGHT BE ASSUMED FROM WATER PERMEABILITY FOR A ROCK MASS WITH A WATER PERMEABILITY RARGER THAN 10**-8 % CM/S.

報告書年度

1995

発行年月

1996/03/01

報告者

担当氏名所属

中川 加明一郎

我孫子研究所地質地盤部岩盤グループ

志田原 巧

我孫子研究所地質地盤部応用地質グループ

大山 隆弘

我孫子研究所地質地盤部応用地質グループ

田中 靖治

我孫子研究所原燃サイクルプロジェクト部処分チーム

池川 洋二郎

我孫子研究所地質地盤部岩盤グループ

キーワード

和文英文
岩盤 HARD ROCK
透気特性 PERMEABITITY
孔内試験 BONEHOLE
圧縮空気貯蔵 COMPRESSED-AIR ENERGY STORAGE
割れ目
Copyright (C) Central Research Institute of Electric Power Industry