電力中央研究所

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電力中央研究所 報告書(電力中央研究所報告)

報告書データベース 詳細情報


報告書番号

U96012

タイトル(和文)

古環境評価による地球温暖化の影響評価の試み-日本の代表的な湖沼・内湾の過去1万年間の堆積速度の変遷-

タイトル(英文)

EVALUATING GLOBAL WARMING FROM PALAOENVIRONMENT-CHANGE IN SEDIMENTATION OVER LAST 10,000 YEARS IN LAKES AND BAY IN JAPAN

概要 (図表や脚注は「報告書全文」に掲載しております)

近い将来に予測されている地球温暖化に伴う地球環境変化の解明のため,有明海,中海,八郎潟,サロマ湖で過去1万年間の古環境変遷を調査した。各地点で深さ25~40mのボーリングコアを採取し,14C法による詳細な年代測定を行い,堆積速度の変遷について検討した結果,調査したすべての地点で,縄文海進期の堆積速度はその後の堆積速度よりも概ね大きいことが明らかになった。さらに,堆積速度と古地理を検討することにより,縄文海進期の最も温暖な時期である約6500年前は現在と比べて,河川からの物質の供給量が大きかったことが推定された。

概要 (英文)

THE CHARGE IN THE PALAEOENVIRONMANT OVER THELAST 10,000 YEARS AT ARIAKE BAY,LAKE NAKAUMI,HACHIRO-GATA LAGOON,AND LAKE SAROMA WAS INVESTIGATED TO PROVIDE DATA TO EVALUATE ENVIRONMENTAL CHANGES DUE TO GLOBAL WARMING IN THE NEAR FUTURE. LAKE SEDIMENT WAS OBTAINED BY DRILLING AND 14 C DATING WAS PERFORMED. THE MAIN RESULTS ARE ASFOLLOWS:(1)THE SEDIMENTATION RATE DURING THE JOMON TRANSGRESSION( 10,000 - 6,000 YEARS AGO)AT ALL STUDY SITES WAS LARGER THAN AFTER THE TRANSGRESSION. (2)THE SEDIMENTATION RATE AND PALAEOGEOGRAPHY AT ABLSTUDY SITES SUGGESTS THAT THE SUPPLY OF CLASTICS FROM RIVERS WAS LARGER 6,500 YEARS AGO WHICH CORRESPONDS TO THE WARMEST PERION IN THE HOLOCENE,THAN AT PRESENT.

報告書年度

1996

発行年月

1996/10/01

報告者

担当氏名所属

伊藤 久敏

我孫子研究所地質地盤部応用地質グループ

キーワード

和文英文
地球温暖化 GLOBAL WARMING
古環境 PALENVIRONMENT
湖沼堆積物 LAKE SEDIMENT
縄文海進 JOMON TRANSGRESSION
堆積速度 SEDIMENTATION RATE
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