電力中央研究所

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電力中央研究所 報告書(電力中央研究所報告)

報告書データベース 詳細情報


報告書番号

U96020

タイトル(和文)

外洋生態系の炭素循環に果たす鉄の役割に関する文献調査

タイトル(英文)

LITERATURE SURVEY ON ROLE OF MICRO-NUTRIENTSIN CARBON CYCLE OF OPEN OCEAN

概要 (図表や脚注は「報告書全文」に掲載しております)

鉄など微量栄養物質によって植物プランクトンの増殖が制限されている可能性のある海域は,地球の気候変動に大きな影響を与えていると考えられる。海洋生態系内の炭素循環に果たす鉄の役割について,既存の文献(80編)を基に知見を整理し,必要となる課題,実験手法を明らかにした。海洋性植物プランクトン増殖メカニズムと炭素移送を解明するための主な課題を以下に示す。(1)外洋有光層へ供給される鉄の時,空間的変動。(2)海水中の鉄の存在形態と生物利用可能な科学的形態。(3)鉄の利用機構と生態系内での鉄の循環機構。(4)海洋生態系内の炭素循環における鉄の役割の定量的な把握。これらの課題では,生物間相互作用が重要なため,実験生態系のような生態系を閉鎖系に閉じ込めた方法が適していると考えられた。

概要 (英文)

SOME PARTS OF THE OPEN OCEAN,WHERE MICRO-NUTRIENTS LIKE IRON LIMIT PHYTOPLANKTON GROWTH,HAVE AN IMPORTANT ROLE IN THE GLOBAL BIOGEOCHEMICAL CARBON CYCLE.CLARIFICATION OF THE MICRO-NUTRIENT BEHAVIOR AND ROLE IN PRIMARY PRODUCTION IS IMPORTANT IN UNDERSTANDING THE MECHANISM CONTROLING PRIMARY PRODUCTION,AND IN QUANTIATIVE ESTIMATION OF THE CARBON CYCLE IN THESE HIGH-NUTRIENT LOW-CHROROPHYLL AREAS. THE SUBJECTS FOR ARE DESCRIBED BELOW. (1)SOURCES OF IRON:THE ECOLOGICALAND BIOGEOCHEMICAL IMPLICATIONS OF TEMPORAL AND SPATIA CHANGES IRON SUPPLY IN THE OCEANS NEED TO BE UNDERSTOOD. (2)CHEMICAL SPECIES AND BIOLOGICAL AVAILABILITY OF IRON:THE BIOLOGICAL AVAILABILITY FORMS OF IRON AMONG CHEMICAL SPECIES NEEDS TO BE UNDERSTOOD. (3)UTILIZATION AND REGENERATION OF IRON:THE MECHANISMS OF IRON UTILIZATION BY PHYTOPLANKTON AND RECYCLING IN THE ECOSYSTEM NEED TO BE UNDERSTOOD. (4)RELATION BETWEEN IRON CYCLE AND CARBON CYCLE:THE ROLE OF IRON IN THE CARBON CYCLE IN THE MARINE ECOSYSTEM NEES TO BE UNDERSTOOD.:

報告書年度

1996

発行年月

1996/12/01

報告者

担当氏名所属

西岡 純

我孫子研究所生物部水生生物グループ

武田 重信

我孫子研究所生物部水生生物グループ

坂口 勇

我孫子研究所環境科学部海洋生態グループ

新島 恭二

我孫子研究所生物部水生生物グループ

キーワード

和文英文
海洋 OCEAN
植物プランクトン PHYTOPLANKTON
TRON
地球温暖化 GREENHOUSE EFFECT
炭素循環 CARBON CYCLE
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