電力中央研究所

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電力中央研究所 報告書(電力中央研究所報告)

報告書データベース 詳細情報


報告書番号

U96049

タイトル(和文)

ジョイント部の特性を考慮したアーチダムの経年挙動評価

タイトル(英文)

EVALUATION OF ARCH DAM MECHANICAL BEHAVIOR CONSIDERING NON-LINEAR CHARACTERISTICS OF CONSTRUCTION JOINTS

概要 (図表や脚注は「報告書全文」に掲載しております)

堤高60mクラスの実規模アーチダムを対象として,ジョイント部の挙動を考慮した三次元非線形有限要素解析を実施し,アーチダムの耐荷機構に関して検討した。考慮した荷重は温度と静水圧である。解析結果から以下に示すことが明らかとなった。(1)アーチダムの堤体内部では,ジョイント部の季節的なすべりや■離による状態変化に起因した,新しい応力伝達経路が形成されて,外力に抵抗する。このようなセカンダリーアーチによる耐荷機構を解析により検証できた。(2)冬期は,ジョイント要素で引張応力を解放させても,下流面表層コンクリート要素に引張強度以上の応力が発生する。

概要 (英文)

A 3-D NON-LINEAR FINITE ELEMENT ANALYSIS OF AN ARCH DAM WAS CARRIED OUT,CONSIDERING THE NON-LINEAR CHARACTERISTICS OF THE CONSTRUCTION JOINTS TO CLARIFY THE DAM MECHANICAL BEHAVIOR. THE ANALYZED ARCH DAM IS 60-M HIGH. THERMAL LOAD AND WATER PRESSURE WERE CONSIDERED IN THE ANALYSIS. THE MAIN CONCLUSIONS ARE AS FOLLOWS: (1)THE INNER DAM-BODY CONTINUATION AREAS TRANSFER ARCH STRESS AND CHANGE THE CONDITION OF THE CONSTRUCTION JOINTS,WHICH OPEN AND SLIP. (2)DESPITE THE STRESS EMANCIPATION OF CONCRETE AT THE CONSTRUCTION JOINTS,THE TENSILE STRESS OF CONCRETE OCCURRING AT THE DOWNSTREAM SURFACE IN WINTER IS BIGGER THAN THE TENSILE STRENGTH.

報告書年度

1996

発行年月

1997/03/01

報告者

担当氏名所属

西内 達男

我孫子研究所構造部

金津 努

我孫子研究所構造部

キーワード

和文英文
アーチダム ARCH DAM
鉛直ジョイント CONSTRUCTION JOINTS
非線形有限要素解析 NON-LINEAR FINITE ELEMENT ANALYSIS
せん断すべり破壊規準 SHEAR SLIP FAILURE CRITERIA
温度応力 THERMAL STRESS
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