電力中央研究所

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電力中央研究所 報告書(電力中央研究所報告)

報告書データベース 詳細情報


報告書番号

U97079

タイトル(和文)

架渉線の空力弾性振動に関する解析的検討-FEMを用いた2導体送電線のギャロッピングシミュレーション-

タイトル(英文)

ANALYTICAL STUDY ON AEROELASTIC VIBRATION OFCABLES -SIMULATION OF DOUBLE CONDUCTOR TRANSMISSION LINES GALLOPING BYFEM-

概要 (図表や脚注は「報告書全文」に掲載しております)

本検討は,ギャロッピング振動のシミュレーション,及び数値実験による対策法の検証を実施する上で必要な解析手法を提案し,試計算によりその有効性を示したものである。ここでは,これまでに筆者らが実施した,配電線あるいは送電線-鉄塔連成系の時刻歴応答解析に用いた手法を拡張し,着氷雪のある送電線断面に作用する空気力を準定常的に換算し,送電線の幾何学的非線形性を考慮した。試計算では,北海道電力担当区域において用いられている,2導体送電線1回線1径間を対象として,既往の風洞実験により得られた模擬着氷電線の空力特性を考慮し,一定風速及び人工的に発生させた変動風速を入力に用いた。本検討では,さらに,試計算に用いた2導体送電線を3相とし,相間スペーサを設けた場合のシミュレーションを実施した。その結果,対象とした送電線解析モデルにギャロッピングの発生したことを確認し,本検討で用いた手法の有効性が示された。

概要 (英文)

THIS PAPER PROPOSES A NUMERICAL ANALYSIS METHOD BASED ON FEM FOR SIMULATING TRANSMISSION-LINE GALLOPING. QUASI-STEADY AERODYNAMIC FORCES ACTING ON ICE-COATED CONDUCTORS WERE APPLIED AND THE NONLINEAR CHARACTERISTICS OF THE CABLES WERE TAKEN INTO ACCOUNT. A FEW CASES OF GALLOPING WERE SIMULATED ON DOUBLE-CONDUCTOR TRANSMISSION LINES IN THE HOKKAIDO ELECTRIC POWER COMPANY SUPPLY AREA CONSIDERING STANDARD WIND VELOCITY,SIMULATED WIND FLUCTUATION AND AERODYNAMIC CHARACTERISTICS OF MOCK ICE-COATED CONDUCTORS. THE EFFECT OF LINE-TO-LINE SPACERS ON TWO-PHASE DOUBLE-CONDUCTOR GALLOPING WAS INVESTIGATED. THE METHOD WAS FOUND TO ACCURATELY SIMULATE GALLOPING.

報告書年度

1997

発行年月

1998/03

報告者

担当氏名所属

清水 幹夫

我孫子研究所構造部

キーワード

和文英文
ギャロッピング GALLOPING
送電線 TRANSMISSION LINE
幾何学的非線形性 GEOMETRICAL NONLINEARITY
有限要素法 FINITE ELEMENT METHOD
相関スペーサ LINE-TO-LINE SPACER
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