電力中央研究所

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電力中央研究所 報告書(電力中央研究所報告)

報告書データベース 詳細情報


報告書番号

V04012

タイトル(和文)

マングローブ生態系からの一酸化二窒素ガス放出量の推定

タイトル(英文)

Estimation of nitrous oxide emission from mangrove forest ecosystem

概要 (図表や脚注は「報告書全文」に掲載しております)

マングローブ林からの亜酸化窒素ガス放出量を定量的に推定するため,マングローブ生態系の特徴を考慮した放出量推定法を検討した.本方法を現地に適用した結果,マングローブ生態系からのN2O放出には,林内堆積物と接触した海水から大気への経路,干潮時に冠出した堆積物から大気への2つの経路が主であると考えられ,その2経路からのフラックスを全体の放出量として見積もる方法が妥当であると判断された.マングローブ生態系からのN2O放出量は,マングローブの炭素固定量と比較すると低いものの,雨季の時期や堆積物中でN2Oが高濃度になっていることが明らかになった.本手法は、マングローブ植林事業における温室効果ガスの収支の見積もりに有効であると考えられる.

概要 (英文)

To evaluate the nitrous oxide emission from the mangrove forest, we investigated a method that considers the feature of the mangrove ecosystem. The method was applied at two mangrove forest fields. The total amount of N2O emission from the mangrove ecosystem can be estimated in two main routes; the exchange from seawater contacted with sediments in the forest, and direct emission from sediments to atmosphere at ebb tide. The amount of the N2O emission from the mangrove ecosystem is lower than the amount of the carbon fixation of the mangrove. However, it was clarified that concentration of N2O in seawater in the rainy season and contents of N2O in subsurface sediments were high amount.The present method is effective for evaluation of emission and absorption of greenhouse gases in mangrove plantation project.

報告書年度

2004

発行年月

2005/06

報告者

担当氏名所属

今村 正裕

環境科学研究所陸・水環境領域

立田 穣

環境科学研究所生物環境領域

石井 孝

環境科学研究所陸・水環境領域

キーワード

和文英文
マングローブ mangrove
一酸化二窒素 nitrous oxide
地球温暖化 global warming
CDM植林 CDM forestation
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