電力中央研究所

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電力中央研究所 報告書(電力中央研究所報告)

報告書データベース 詳細情報


報告書番号

W00012

タイトル(和文)

カプセル型氷蓄熱システムの高性能化に向けた技術開発 -─第2報 微生物を利用した過冷却解除剤の性能評価─-

タイトル(英文)

Study on advanced encapsulated ice system─2nd Report Evaluation of the supercooling release agent using the microorganism─

概要 (図表や脚注は「報告書全文」に掲載しております)

カプセル型氷蓄熱システムにおける水の過冷却解除の問題に関して、氷核活性細菌として知られる微生物の利用を検討している。特に、過冷却解除能力の長期安定性について評価し、以下の結果を得た。(1)生菌を利用した過冷却解除能力の持続性評価から、微生物は長期使用に際し、解除剤としての性能が徐々に低下することがわかった。(2)生菌での性能低下が微生物の代謝によるものと考え、微生物の殺菌方法について検討し、紫外線照射で高い効果のあることを明らかにした。(3)さらに保存やハンドリングの観点から微生物の乾燥粉末試料の調製を試み、紫外線殺菌を施した微生物を凍結乾燥することで、生菌に比べ過冷却解除能力の持続性が格段に高い試料を得た。

概要 (英文)

As regards the super cooling phenomena which is important matter in encapsulated ice system, we studied the supercooling release agent using the microorganism. Though the nucleation active bacteria had the high super cooling relaese ability, it was proved that the performance gradually lowered in long terms continuous use, when the live microorganism was used. In order to solve this problem, the sterilezation treatment of the microorganism was examined, and it was clarified that there was the high effect in the ultraviolet irradiation. In addition, the persistence of the supercooling release ability is improved by freeze-drying treatment.

報告書年度

2000

発行年月

2001/04

報告者

担当氏名所属

土屋 陽子

横須賀研究所プラント熱工学部

長谷川 浩巳

横須賀研究所プラント熱工学部

佐々木 和裕

我孫子研究所生物科学部

岩坪 哲四郎

横須賀研究所プラント熱工学部

黒崎健治

東京電機大学 工学部

佐藤守

農林水産省 蚕糸・昆虫農業技術研究所

渡部賢司

農林水産省 蚕糸・昆虫農業技術研究所

キーワード

和文英文
蓄熱 thermal storage
カプセル型氷蓄熱 encapsulated ice
氷核活性 ice nucleation
過冷却解除剤 supercooling release agent
微生物 microorganism
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