電力中央研究所

報告書「電力中央研究所報告」は当研究所の研究成果を取りまとめた刊行物として、昭和28年より発行されております。 一部の報告書はPDF形式で全文をダウンロードすることができます。

※ PDFのファイルサイズが大きい場合には、ダウンロードに時間がかかる場合がございます。 ダウンロードは1回のクリックで開始しますので、ダウンロードが完了するまで、複数回のクリックはなさらないようご注意願います。

電力中央研究所 報告書(電力中央研究所報告)

報告書データベース 詳細情報


報告書番号

W02007

タイトル(和文)

蓄熱物質探索に向けたコンピュータシミュレーションによる物性予測 -第2報 融解潜熱に関する予測手法の拡張と構造因子の影響-

タイトル(英文)

Computer simulation for the thermal properties of heat storage materials

概要 (図表や脚注は「報告書全文」に掲載しております)

NPTアンサンブルを用いた分子動力学計算により、ノルマルアルカンを対象に、融解潜熱の予測を行った。炭素の動径分布関数から融点を特定した上で、系の内部エネルギー計算から融解潜熱を算出し、定性的に傾向を把握できることを示した。また、本手法はポリマー系にも適用可能であることを確認した。 さらに、潜熱向上を目的に置換基効果を比較し、OH基やCOOH基が有効であることから、これらを含むポリマーのDSC測定を基に蓄熱材探索の方向性を示した。

概要 (英文)

We reported the prediction of the latent heat of fusion of normal alkane, from molecular dynamics calculation using NPT ensemble. From the radial distribution function reflecting the arrangement of carbons we first determined the melting points of n-alkane, and then calculated the latent heat of fusion from the internal energy in good agreement with the measured value in a qualitative tendency. It confirmed that this method could be applied to polymer series as well. We examined the effect of the substitution for the purpose of latent heat improvement and found that the hydroxyl group and the carbonyl group are effective. Then, we showed the aim of heat storage materials search from the DSC (Differential Scanning Carolimeter) measurement for some polymer containing the hidoroxyl group.

報告書年度

2002

発行年月

2003/08

報告者

担当氏名所属

土屋 陽子

横須賀研究所エネルギー機械部

長谷川 浩巳

横須賀研究所エネルギー機械部

吉井 範行

横須賀研究所エネルギー機械部

岩坪 哲四郎

横須賀研究所エネルギー機械部

キーワード

和文英文
蓄熱材 heat storage material
コンピュータシミュレーション computer simulation
熱量測定 calorimetry
相転移 phase transfer
融解潜熱 latent heat
Copyright (C) Central Research Institute of Electric Power Industry