電力中央研究所

報告書「電力中央研究所報告」は当研究所の研究成果を取りまとめた刊行物として、昭和28年より発行されております。 一部の報告書はPDF形式で全文をダウンロードすることができます。

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電力中央研究所 報告書(電力中央研究所報告)

報告書データベース 詳細情報


報告書番号

W03018

タイトル(和文)

固体酸化物燃料電池のインターコネクタと空気極の開発

タイトル(英文)

Development of Interconnect and Cathode for Solid Oxide Fuel Cell

概要 (図表や脚注は「報告書全文」に掲載しております)

当研究所ではインターコネクタ付燃料極支持形SOFCの研究を行ってきた。インターコネクタの(La,Ca)CrO3からNi-YSZ燃料極のYSZへCaが流出することが最大の問題になるため、インターコネクタと燃料極の間に中間層を成膜した。本報告では、燃料極と空気極に含まれるYSZへのCa流出を防止するため、新中間層/(La,Ca)CrO3/(La,Sr)MnO3の三層インターコネクタについて研究した。 新インターコネクタの性能は、昨年度比で2倍の性能が得られた。 一方、燃料極とインターコネクタの長期安定性は優れているが、空気極には問題があった。そこで、細YSZ(3μm)-微YSZ(0.4μm)-(La,Sr)MnO3(1μm)の混合物を用いて、新空気極の開発を行った。長期安定性を有する新空気極は、重量比で細YSZ:(La,Sr)MnO3:微YSZ=4:6:1で得られた。

概要 (英文)

We have developed the anode supported interconnect for electrolyte membrane SOFC. Because migration of Ca from (La,Ca)CrO3 interconnect to Yttria Stabilized Zirconia, YSZ, of Ni-YSZ anode was one of the big problems in the co-firing cell fabricating process, we fabricated the SOFC cell with an interlayer between anode and interconnect. In this paper, we developed a new interlayer / (La,Ca)CrO3 / (La,Sr)MnO3 interconnect in order to protect a migration of Ca to YSZ of anode, Ni-YSZ, and cathode, (La,Sr)MnO3-YSZ. The performance of new interconnect was twice as high as last year type. On the other hand, long-term stability of anode and interconnect were excellent, but cathode wasn’t. So, we try developing the cathode material. New cathode materials were prepared with varying contents of both semi-coarse (3μm) and fine (0.4μm) YSZ powders and (La,Sr)MnO3 (1μm). New cathode of long term stability was the mixture ratio of semi-coarse YSZ: (La,Sr)MnO3 : fine YSZ = 4 : 6 : 1.

報告書年度

2003

発行年月

2004/09

報告者

担当氏名所属

安本 憲司

横須賀研究所エネルギー材料部

伊藤 響

横須賀研究所エネルギー材料部

山本 融

横須賀研究所エネルギー材料部

小林 哲久

横浜国立大学 大学院環境情報学府

キーワード

和文英文
固体酸化物燃料電池 Solid Oxide Fuel Cells (SOFCs)
空気極 Cathode
ランタンマンガナイト Lanthanum Manganite
ジルコニア Zirconia
長期安定性 Long term stability
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