電力中央研究所

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電力中央研究所 報告書(電力中央研究所報告)

報告書データベース 詳細情報


報告書番号

W89008

タイトル(和文)

石炭ガス化用乾式脱硫剤の長期信頼性-塩化水素の影響評価-

タイトル(英文)

LONG-TERM RELIABILITY OF DESULFURIZATION SORBENT FOR HOT COAL GAS -INFLUENCE OF HYDROGEN CHLORIDE-

概要 (図表や脚注は「報告書全文」に掲載しております)

石炭ガス中の塩化水素が酸化鉄系ハニカム脱硫剤の脱硫性能に与える影響を常圧下の強制劣化試験により検討した。その結果以下の項目が明らかとなった。(1)脱硫剤が実際に使用される条件下では,塩化水素の吸着は起こるが反応による吸収は起きない。(2)塩化水素を吸着する物質は脱硫剤中の酸化鉄である。(3)脱硫剤の硫化水素吸収容量は塩化水素存在下でも低下しない。(4)脱硫剤の硫化水素吸収速度は塩化水素の影響を受けない。以上の結果から本脱硫剤の脱硫性能は石炭ガス中の塩化水素の影響を受けないことが確認できた。

概要 (英文)

A HONEYCOMB-TYPE DESULFURIZATION SORBENT IS USED TO TREAT COAL GAS WHICH ALSO CONTAINS HYDROGEN CHLORIDE. THIS REPORT EVALUATES THE INFLUENCE OF THE HYDROGEN CHLORIDE ON THE SORBENT PERFORMANCE. WE EXAMINED THE HYDROGEN-SULFIDE ABSORPTION CAPACITY AND RATE BY USING ACCELERATED DETERIORATION TESTS AND OBTAINED THE FOLLOWING RESULTS. (1)THE HYDROGEN CHLORIDE WAS ADSORBED ON THE IRON OXIDE BUT DID NOT REACT WITH ANY COMPONENT IN THE SORBENT. (2)THE HYDROGEN CHLORIDE DID NOT AFFECT THE HYDROGEN-SULFIDE ABSORBTION RATE AND CAPACITY. WE CONCLUDE THAT HYDROGEN CHLORIDE IN COAL GAS HAS NO INFLUENCE ON SORBENT PERFORMANCE.

報告書年度

1989

発行年月

1989/10/01

報告者

担当氏名所属

小林 誠

横須賀研究所エネルギー部石炭技術研究室

白井 裕三

横須賀研究所エネルギー部石炭技術研究室

中山 稔夫

横須賀研究所エネルギー部石炭技術研究室

松田 裕光

横須賀研究所エネルギー部石炭技術研究室

田中 隆

横須賀研究所エネルギー部石炭技術研究室

キーワード

和文英文
石炭ガス化複合発電 IGCC POWER GENERATION
乾式脱硫 HOT-GAS DESULFURIZATION
脱硫剤 DESULFURIZATION SORBENT
酸化鉄 IRON OXIDE
塩化水素 HYDROGEN CHLORIDE
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