電力中央研究所

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電力中央研究所 報告書(電力中央研究所報告)

報告書データベース 詳細情報


報告書番号

W89036

タイトル(和文)

石炭ガス中NH3の挙動把握(第2報)-NH3生成に及ぼす影響因子の解明-

タイトル(英文)

BEHAVIOR OF NH3 IN COAL-DERIVED GAS(PART 2) -INVESTIGATION OF FACTORS INFLUENCING AMMONIA FORMATION-

概要 (図表や脚注は「報告書全文」に掲載しております)

石炭ガス化時のNH3生成に及ぼす影響因子を解明し,NH3発生量の予測及びNH3低減技術の検討を行うために,小型常圧石炭ガス化装置を試作した。本実験装置と2t/d空気吹き加圧二段噴流床石炭ガス化炉におけるNH3の実測結果から以下の結果を得た。(1)コンバスタでのNH3生成はほとんどなく,リダクタにおけるNH3生成量が石炭ガス中のNH3濃度を決めている。(2)リダクタでのNH3生成量は,空気比,温度,粒子滞留時間の影響を受ける。空気比が小さく,温度が低く,また粒子滞留時間が大きいほどNH3の生成量は増大した。(3)揮発性N分の割合が多い石炭程,NH3生成量が多い傾向にあった。(4)燃料比の増大に伴い,NH3生成量は減少した。燃料比は,リダクタ温度および揮発性N分の割合との相関が良いことから,NH3生成量を予測する目安として有効であることが分かった。

概要 (英文)

WE INVESTIGATED THE FACTORS INFLUENCING NH3 FORMATION IN COAL GASIFICATION BY EXPERIMENTS WITH AN ATMOSPHERIC BENCH-SCALE COAL GASIFIER AND NH3 MEASUREMENT IN A 2T/D PRESSURIZED TWO-STAGE ENTRAINED-BED COAL GASIFIER. THE RESULTS ARE AS FOLLOWS: (1)NH3 IS FORMED MAINLY IN THE REDUCTOR OF THE 2T/D-GASIFIER. (2)THE AMOUNT OF NH3 FORMED IN THE REDUCTOR INCREASES WITH A DECREASE IN THE AIR RATIO AND TEMPERATURE AND WITH AN INCREASE IN RESIDENCE TIME. (3)COAL CONTAINING ALOT OF VOLATILE NITROGEN RESULTS IN INCREASED NH3 PRODUCTION. (4)THE AMOUNT OF NH3 FORMED DECREASES WITH AN INCREASE IN THE FUEL RATIO. THE FUEL RATIO IS USEFUL FOR ESTIMATING NH3 FORMATION SINCE IT CORRELATES WITH REDUCTOR TEMPERATURE AND VOLATILE NITROGEN.

報告書年度

1989

発行年月

1990/07/01

報告者

担当氏名所属

松田 裕光

横須賀研究所エネルギー部石炭技術研究室

中山 稔夫

横須賀研究所エネルギー部石炭技術研究室

田中 隆

横須賀研究所エネルギー部石炭技術研究室

犬丸 淳

横須賀研究所エネルギー部複合発電研究室

キーワード

和文英文
石炭ガス化複合発電 IGCC POWER GENERATION
アンモニア AMMONIA
揮発性窒素分 VOLATILE NITROGEN
空気比 FUEL RATIO
燃料比
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