電力中央研究所

報告書「電力中央研究所報告」は当研究所の研究成果を取りまとめた刊行物として、昭和28年より発行されております。 一部の報告書はPDF形式で全文をダウンロードすることができます。

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電力中央研究所 報告書(電力中央研究所報告)

報告書データベース 詳細情報


報告書番号

W90019

タイトル(和文)

屋外用モールド変圧器の長期信頼性

タイトル(英文)

LONG-TERM RELIABILITY OF MOLDED TRANSFORMER FOR OUTDOOR USE

概要 (図表や脚注は「報告書全文」に掲載しております)

本報告は,試作した屋外用モールド変圧器の課通電暴露試験とテストピースの人工加速劣化試験の結果をとりまとめ,実用化に当っての長期信頼性を検討したものである。(1)モールド変圧器と同一材料のテストピースに対する人工加速劣化試験は,課電暴露試験に対し,約35倍の加速倍率となった。これらの結果から,モールド変圧器の表面絶縁の寿命は約50年と評価された。(2)モールド変圧器の課通電試験の結果およびコイル絶縁材料の熱劣化特性から変圧器コイルの絶縁寿命を推定すると,75度で連続運転した場合,約80年と評価された。(3)以上の結果から,モールド変圧器は屋外条件下において,当初の目標である30年の寿命に対し,十分な長期性能を有していることが確かめられた。

概要 (英文)

A LONG-TERM PERFORMANCE TEST OF A MOLDED TRANSFORMER FOR OUTDOOR USE WAS CARRIED OUT. THE MAIN RESULTS ARE SUMMARIZED AS FOLLOWS: (1)A NEW EPOXY RESIN WAS USED AS THE MAIN INSULATION MATERIAL IN THE TRAMSFORMER. ARTIFICIAL ACCELERATED DETERIORATION TESTS AND ENERGIZED EXPOSURE TESTS USING TEST PIECES CONFIRMED THE SURFACE INSULATION PERFORMANCE. THE NEW EPOXY RESIN SHOWED EXCELLENT PERFORMANCE AND THE LIFE OF THE SURFACE INSULATION OF THE MOLDED TRANSFORMER IS ESTIMATED AT ABOUT 50 YEARS. (2)THE LIFE OF THE COIL INSULATION IS ESTIMATEDAT ABOUT 80 YEARS AT A COIL TEMPERATURE OF 75 DEGREE. (3)THE ORIGINAL GOAL FOR THE LIFE OF THE MOLDED TRANSFORMER WAS 30 YEARS AND THIS HAS BEEN CONFIRMED.

報告書年度

1990

発行年月

1991/05/01

報告者

担当氏名所属

高橋 毅

横須賀研究所電力部新素材研究室

本間 宏也

横須賀研究所電力部新素材研究室

東原 隆

タカオカ化成工業(株)

キーワード

和文英文
変圧器 TRANSFORMER
エポキシ樹脂 EPOXY RESIN
耐候性 DETERIORATION
課電暴露試験 FIELD AGING TEST
人工加速劣化試験 ROTATING WHEEL DIP TEST
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