電力中央研究所

報告書「電力中央研究所報告」は当研究所の研究成果を取りまとめた刊行物として、昭和28年より発行されております。 一部の報告書はPDF形式で全文をダウンロードすることができます。

※ PDFのファイルサイズが大きい場合には、ダウンロードに時間がかかる場合がございます。 ダウンロードは1回のクリックで開始しますので、ダウンロードが完了するまで、複数回のクリックはなさらないようご注意願います。

電力中央研究所 報告書(電力中央研究所報告)

報告書データベース 詳細情報


報告書番号

W93022

タイトル(和文)

溶融炭酸塩型燃料電池の高出力密度下における性能と寿命(その2)-運転条件と電池性能の相関解明-

タイトル(英文)

PERFORMANCE AND LIFE OF MCFC AT HIGH CURRENTDENSITY(2)-CORRELATION BETWEEN OPERATION CONDITION AND CELL PERFORMANCE

概要 (図表や脚注は「報告書全文」に掲載しております)

溶融炭酸塩型燃料電池(MCFC)発電プラントの実用化のためには,電池出力密度(電流密度)を現状の150mA/cm2から250~350mA/cm2まで高出力化させる必要がある。しかし高電流密度化に伴い,発電の過電圧が大きく増大し,電池自体が不安定になる可能性がある。特にMCFCではカソード側の過電圧がアノード側に比べて大きいといわれており,高電流密度下で電池を安定に運転できるカソードガス条件を把握することは重要である。そこで今回,小型単セルを用いて,高電流密度下での電流密度Jとカソードガス条件の関係を電池出力V(=E*-R×J,E*:開路電圧(ネルントスロス含む),R:電池抵抗)の安定性という観点から整理・検討した。この結果,安定に運転できる高電流密度の限界値は,カソードガスの炭酸ガス分圧/酸素分圧の対数比(In(Pco2/Po2))で上手く整理できることが明らかとなった。

概要 (英文)

TO COMMERCIALIZE MOLTEN CARBONATE FUEL CELLS(MCFC),IT IS NECESSARY TO IMPROVE THE PRESENT POWER DENSITY (1.2 KW/M2). THE TARGET POWER DENSITY IS 1.5 TO 1.8 KW/M2 BASED ON OUR ECONOMICALANALYSES. TO ACHIEVE THIS POWER DENSITY,WE MUST OPERATE THE MCFC AT HIGH CURRENT DENSITY LIKE 250 TO 350 MA/CM2. UNDER HIGH-CURRENT-DENSITY OPERATION,HOWEVER,THE CELL VOLTAGE MAY BECOME UNSTABLE DUE TO THE NON-LINEAR INCREASE IN THE CATHODE OVERPOTENTIAL. THEREFORE,IT IS IMPORTANT TO CLARIFY THE CATHODE GAS CONDITIONS FOR HIGH-CURRENT-DENSITY OPERATIONBECAUSE THE CATHODE OVERPOTENTIAL DEPENDS ON THE CATHODE GAS CONDITIONS.

報告書年度

1993

発行年月

1994/05/01

報告者

担当氏名所属

森田 寛

横須賀研究所エネルギー化学部発電化学グループ

麦倉 良啓

横須賀研究所エネルギー化学部発電化学グループ

伊崎 慶之

横須賀研究所発電システム部エネルギー変換グループ

渡辺 隆夫

横須賀研究所エネルギー化学部発電化学グループ

阿部 俊夫

横須賀研究所エネルギー化学部発電化学グループ

吉岡 省二

三菱電機(株)

漆畑 広明

三菱電機(株)

キーワード

和文英文
MCFC MOLTEN CARBONATE FUEL CELL
高電流密度 HIGH CURRENT DENSITY
電池性能 CELL PERFORMANCE
カソードガス条件 CATHODE GAS CONDITION
Copyright (C) Central Research Institute of Electric Power Industry