電力中央研究所

報告書「電力中央研究所報告」は当研究所の研究成果を取りまとめた刊行物として、昭和28年より発行されております。 一部の報告書はPDF形式で全文をダウンロードすることができます。

※ PDFのファイルサイズが大きい場合には、ダウンロードに時間がかかる場合がございます。 ダウンロードは1回のクリックで開始しますので、ダウンロードが完了するまで、複数回のクリックはなさらないようご注意願います。

電力中央研究所 報告書(電力中央研究所報告)

報告書データベース 詳細情報


報告書番号

W94028

タイトル(和文)

直流課電下におけるCVケーブル絶縁体中の空間電荷挙動-シミュレーション法の開発-

タイトル(英文)

SPACE CHARGE EVOLUTION IN XLPE CABLE INSULATION AT DC VOLTAGES -DEVELOPMENT OF SIMULATION METHOD-

概要 (図表や脚注は「報告書全文」に掲載しております)

本報告は,絶縁厚3mmの架空ポリエチレンケーブルに直流電圧を印加した状態で空間電荷の測定を行った結果と,その結果をシミュレーションにより説明したものである。(1)電荷が絶縁体中を移動する際に負性抵抗性を仮定することにより,空間電荷挙動をシミュレートする手法を提案した。これによって,1MV/cm程度の高電界においては絶縁体内でパケット状電荷が発生し,陰極に向かって移動する現象を再現することができた。(2)同一の条件で,平均電界のみを0.2MV/cmとしてシミュレーションを行ったところ,典型的なヘテロ電荷の生成が再現できた。(3)ケーブル中のパケット状電荷の発生には絶縁体中にアセトフェノンが影響していることを明らかにした。

概要 (英文)

THIS STUDY MEASURED AND SIMULATED SPACE CHARGES IN XLPE CABLES WITH 3-MM INSULATION AT DC VOLTAGE. (1)A SIMULATION METHOD WAS PROPOSED BY ASSUMING NEGATIVE DIFFERENTIAL RESISTIVITY OF THE POSITIVE CARRIER. IT WAS REPRODUCED BY SIMULATING POSITIVE PACKET CHARGES UNDER A HIGH ELECTRIC FIELD. (2)A TYPICAL HETERO-CHARGE DISTRIBUTION WAS REPRODUCED BY THE SAME SIMULATION METHOD BY SIMPLY ASSUMING A LOWER ELECTRIC FIELD. (3)THE EXPERIMENT CLARIFIED THAT ACETOPHENONE,A CROSSLINKING BY-PRODUCT,SIGNIFICANTLY INFLUENCES GENERATION OF PACKET CHARGES.

報告書年度

1994

発行年月

1995/07/01

報告者

担当氏名所属

穂積 直裕

横須賀研究所電力部絶縁材料グループ

武田 敏尚

横須賀研究所電力部絶縁材料グループ

鈴木 寛

横須賀研究所電力部絶縁材料グループ

岡本 達希

横須賀研究所電力部絶縁材料グループ

キーワード

和文英文
架橋ポリエチレンケーブル XLPE CABLE
空間電荷 SPACE CHARGE
直流送電 DC TRANSMISSION
Copyright (C) Central Research Institute of Electric Power Industry