電力中央研究所

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電力中央研究所 報告書(電力中央研究所報告)

報告書データベース 詳細情報


報告書番号

Y10022

タイトル(和文)

販売データを用いた省エネ家電の機器選択モデルの検討-2008-09年度冷蔵庫市場の場合-

タイトル(英文)

Study on Appliance Choice Model Using Actual Sales Data -The Case of Japanese Refrigerator Market in FY2008-2009-

概要 (図表や脚注は「報告書全文」に掲載しております)

冷蔵庫を例として、実販売データを用いて、省エネ家電の機器選択モデルを検討した。使用データは国内市場(年間約400万台)の約3割をカバーする。ロジットモデルを用いて販売データを分析したところ、容量251L以上の区分では、冷蔵庫の販売台数シェアに対して、想定した冷蔵庫の3つの属性―(1)機器価格、(2)年間消費電力量(カタログ値)、(3)定格内容積―が影響を与えることを確認した。上記の3つの属性を仮定した機器選択モデルから観測される、消費者が許容可能な投資回収年数は6.85年(2008年度)、5.5年(2009年度)であった。割引率で言うと各々9.1%、14%である。但し、この投資回収年数や割引率は、他の機器属性(例えば機能性)を無視したモデル結果であることに注意が必要である。


概要 (英文)

This report presents the result of a logit model analysis of refrigerator choice by Japanese household using actual sales data of FY2008-2009. The result indicates a significant correlation between a choice probability of the product and three kinds of the product attributes, sales price, capacity and energy efficiency, for a segmented market of refrigerators with a capacity of 251 liters or more. Using the estimated choice model, we observed that implied discount rate for energy efficiency investment of refrigerators has a value of 9.1% for FY2008 and 14% for FY2009, which are higher than interest rate but are lower than assumed market discount rates used in residential energy model studies, though our model estimation ignores the effects of other product attributes such as functions of refrigerators.

報告書年度

2010

発行年月

2011/04

報告者

担当氏名所属

高橋 雅仁

社会経済研究所 エネルギー技術政策領域

キーワード

和文英文
機器選択 Appliance Choice
ロジットモデル Logit Model
省エネルギー Energy Efficiency
割引率 Discount Rate
冷蔵庫 Refrigerator
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