財団法人 電力中央研究所

電力中央研究所 研究報告書(電力中央研究所報告)
[CRIEPI Research Report]

研究報告書「電力中央研究所報告」は当研究所の研究成果を取りまとめた刊行物として、昭和28年より発行されております。 一部の研究報告書はPDF形式で全文をダウンロードすることができます。 ダウンロードの際には、当サイトの利用規約を遵守の上ご利用ください。

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研究報告書 詳細情報
[Detailed Information]

報告書番号 [Report Number]
C20006
タイトル
二酸化炭素濃度計測による住宅内の空気環境実態調査 ―暖房手段と季節の影響調査および住宅内空気環境改善方策の提案―
[Title]
A survey on actual condition of indoor air quality in houses by measuring CO2 concentration -Investigation of the effects of heating and seasonality, and the proposal of methods to improve indoor air quality-
概要 (図表や脚注は「報告書全文」に掲載しております)
背景
住宅内の空気は、暖房や建材・生活用品などから排出される化学物質により汚染されている場合がある。その主な原因として換気不足が挙げられる。換気が適切に行われているかを表す目安として、センサが安価に入手できる二酸化炭素(CO2)濃度が広く用いられている。しかし、CO2濃度に関する長期間の計測事例は少なく、その実態は明らかになっていない。

目的
適切に換気が行えているかの目安となるCO2濃度計測を通じて住宅内の空気環境実態を調査すると共に、環境改善のための方策を提案する。

主な成果
1. 住宅24戸を対象としたCO2濃度計測およびアンケートの実施
住居形態や暖房手段が異なる住宅24戸を対象として、2020年10月から翌1月にかけてCO2濃度を計測すると共に、換気に関するアンケート調査を実施した。
2. 住宅内空気環境の実態を調査
調査結果から得られた知見および示唆を以下に示す。
・開放型燃焼暖房器具の使用により冬季のCO2濃度が大きく上昇することを確認した。一方で、エアコンなど非燃焼系の暖房器具を併用することで、CO2濃度の上昇を抑制できる可能性が示唆された。
・集合住宅など非燃焼系暖房器具を使用する住宅においても、外気温の低下に伴いCO2濃度が上昇する傾向が判明した。冬季において空気の入れ替えによる室温低下を避けるため、窓開けなどの換気頻度が減ったためと推定される。
・CO2濃度および外気温の推移から、外気温の変動に基づき開放型燃焼暖房器具の利用開始時期を推定できる可能性が示唆された。
3. 住宅内空気環境を改善する方策の提案
上記の結果に基づき、空気環境改善を目的として以下に示す2つの方策を提案した。
・CO2などの濃度を計測・可視化することで現状把握と改善が期待できる。
・開放型燃焼暖房器具を使用する住宅では、エアコンなど非燃焼系暖房器具への変更もしくは併用による改善が期待できる。
[Abstract]
The air quality in houses is often polluted by chemical substances emitted from heating, building materials, and various household goods. Nevertheless, it is difficult for residents to perceive the air pollution, which prevents them from understanding the actual condition of indoor air quality. A survey on actual condition of air quality at houses is therefore conducted. Carbon dioxide (CO2) concentration in 24 actual houses was measured and its result showed the use of oil and gas heaters increases CO2 concentration and leads to air pollution. The result also suggested that as the outdoor temperature decreased, the ventilation frequency decreased and the CO2 concentration tended to increase. Based on these results, this report proposed methods to improve the indoor air quality, including the visualization of pollutant concentration and encouraging the use of air conditioner.
報告書年度 [Report's Fiscal Year]
2020
発行年月 [Issued Year / Month]
2021/03
報告者 [Author]

担当

氏名

所属

服部 俊一

エネルギーイノベーション創発センター デジタルトランスフォーメーションユニット

岩松 俊哉

エネルギーイノベーション創発センター カスタマーサービスユニット

三浦 輝久

エネルギーイノベーション創発センター デジタルトランスフォーメーションユニット

堤 富士雄

エネルギーイノベーション創発センター

田中 伸幸

環境科学研究所 環境化学領域

キーワード [Keywords]
和文 英文
家庭部門 Household sector
空気環境 Air quality
二酸化炭素濃度 CO2 concentration
換気 Ventilation
センサ Sensor
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