電力中央研究所

報告書「電力中央研究所報告」は当研究所の研究成果を取りまとめた刊行物として、昭和28年より発行されております。 一部の報告書はPDF形式で全文をダウンロードすることができます。

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電力中央研究所 報告書(電力中央研究所報告)

報告書データベース 詳細情報


報告書番号

H10006

タイトル(和文)

充電器からの無効電力注入による電気自動車夜間一斉充電時の配電線電圧低下補償手法

タイトル(英文)

A Method for Compensating Distribution-Line Voltage Drops Due to Nighttime Simultaneous Charging of EVs Utilizing Reactive Power Injection from Battery Chargers

概要 (図表や脚注は「報告書全文」に掲載しております)

地球温暖化抑制のため二酸化炭素排出量削減が喫緊の課題となっている。二酸化炭素排出量削減の大きな鍵は,二酸化炭素排出の少ない発電方式による電力の拡大と動力の電化と考えられる。後者の中でも自動車の電化は効果が大きいと予想され,電気自動車も市場に投入され始めている。本報告では,住宅地などで夜間に電気自動車の一斉充電が行われたときに懸念される配電線の電圧低下を,充電器から無効電力を注入することにより補償する手法を提案する。提案手法は,充電器に電圧補償機能を持たせることで配電線のコストアップを避けるとともに,通信不要の自律分散制御による電圧調整を可能とする。

概要 (英文)

When we consider the global warming, the reduction of CO2 emission is one of the most important problems which require urgent solutions. One option is to integrate low-CO2-emission generators to the grid as much as possible. Another option is to replace inefficient vehicles based on internal-combustion engines with electric ones (EVs). Due to the latter, we can easily estimate that most consumers will charge EVs' batteries at nighttime. Thus, excessive voltage drops due to the nighttime simultaneous charging are supposed to be a possible future problem. This report proposes a method to compensate the voltage drops by injecting reactive power from EV battery chargers.

報告書年度

2010

発行年月

2011/04

報告者

担当氏名所属

野田 琢

電力技術研究所 電力応用領域

樺澤 祐一郎

電力技術研究所 電力応用領域

福島 健太郎

電力技術研究所 電力応用領域

根本 孝七

電力技術研究所 電力応用領域

上村 敏

システム技術研究所 需要家システム領域

キーワード

和文英文
電気自動車 Electric vehicles
充電 Battery charging
配電線 Distribution lines
電圧調整 Voltage regulation
自律分散制御 Distributed autonomous control
Copyright (C) Central Research Institute of Electric Power Industry