電力中央研究所

報告書「電力中央研究所報告」は当研究所の研究成果を取りまとめた刊行物として、昭和28年より発行されております。 一部の報告書はPDF形式で全文をダウンロードすることができます。

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電力中央研究所 報告書(電力中央研究所報告)

報告書データベース 詳細情報


報告書番号

H13003

タイトル(和文)

開閉インパルス高電圧標準計測システムの構築-測定の不確かさ評価-

タイトル(英文)

Construction of Standard Measuring System of Switching-Impulse High Voltage - Evaluation of Uncertainty of Measurement -

概要 (図表や脚注は「報告書全文」に掲載しております)

開閉インパルス高電圧標準計測システムを構築し,波高値,波頭長および波尾長測定の不確かさ評価を行った。波高値測定にの不確かさに寄与する要因として7項目を挙げ,これを評価する各種試験を実施した。これらの不確かさを合成した結果,波高値,波頭長および波尾長測定の拡張不確かさは,それぞれ0.4%,0.2%,0.3%(包含係数k=2)と評価された。開閉インパルス高電圧標準計測システムに要求される不確かさは,規格等に規定されていないが,本報告の評価結果は,階層構造の下位に位置する基準測定システムにIEC-60060-2で要求されている不確かさより十分小さい。また,主要各国の標準計測システムの不確かさとも同等レベル以上の小ささである。以上から,検討した標準計測システムは十分な性能を有していることを確認した。

概要 (英文)

The standard measuring system for lightning-impulse high voltage, which is composed of a voltage divider and calibrators and a digital recorder, is constructed. Some performance test had been carried out and the overall uncertainties of peak-value measurement, virtual-front-time measurement and time-to-half-value measurement by the standard measuring system for switching-impulse high voltage are evaluated to be 0.4%, 0.2%, and 0.3%, respectively, with a coverage factor, k, of 2. These values are much less than those required for reference measuring systems in IEC-60060-2. Furthermore, these values are as small as those by national standards of other advanced countries. Therefore, it can be concluded that the uncertainties of the standard measuring system are small enough for as the Japanese national standards.

報告書年度

2013

発行年月

2014/04

報告者

担当氏名所属

宮嵜 悟

電力技術研究所 高電圧・絶縁領域

五島 久司

企画グループ

新開 裕行

電力技術研究所 高電圧・絶縁領域

足立 和郎

電力技術研究所 高電圧・絶縁領域

脇本 隆之

千葉工業大学 工学部 電気電子情報工学科

石井 勝

電力中央研究所

キーワード

和文英文
標準計測システム Standard Measuring System
開閉インパルス電圧 Switching Impulse Voltage
不確かさ Uncertainty
分圧器 Voltage Divider
IEC-60060-2 IEC-6006-2
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