電力中央研究所

報告書「電力中央研究所報告」は当研究所の研究成果を取りまとめた刊行物として、昭和28年より発行されております。 一部の報告書はPDF形式で全文をダウンロードすることができます。

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電力中央研究所 報告書(電力中央研究所報告)

報告書データベース 詳細情報


報告書番号

H15012

タイトル(和文)

コンクリート柱の劣化状態把握 -埋設部状態把握のための内面観測手法の提案-

タイトル(英文)

Evaluation of concrete pole deterioration - Proposal of inside-survey method of concrete pole for evaluation of underground part -

概要 (図表や脚注は「報告書全文」に掲載しております)

経年劣化したコンクリート柱(以下、コン柱)が増えてきており、コン柱劣化状態を把握する必要性が増している。健全性確保の観点から埋設部の状況も把握しておくことが重要である。しかしながら、コン柱埋設部の劣化状態把握手法は確立されていない。そこでコン柱埋設部の劣化状況を把握するために、コン柱内面観測手法を提案し試みた。(i) 工業用内視鏡を用いたコン柱埋設部の撮影を行い、埋設部において内面ひび割れなど劣化に関する情報を得ることができた。(ii) 内面ひび割れとコンクリートの耐久性の関係を把握するためには人工的にひび割れを進展させるコン柱曲げ強度試験が効率的であると考えられる。そこで、内面観測装置を試作し、曲げ強度試験に適用した。その結果、内面ひび割れの進展を撮影することができた。

概要 (英文)

Since the number of aged concrete pole (CP) is increasing, it is necessary to evaluate deterioration of CP. In terms of safety control, evaluation of underground part is important as well as above ground part. However, measurement technique of underground-part CP is not established. Thus, a survey from inside of CP was tried as a new approach. (i) survey of underground-part CP using an industrial endoscope reveals the existence of cracks on the surface of inside CP. (ii) To evaluate the relation between cracks on the surface of inside and durability of CP, survey in bending strength test is convenient because crack-growth is artificially accelerated in the test. Here, a prototype of inside survey system was made and applied to the test. As a result of the test, crack-growth on the inside surface was successfully observed.

報告書年度

2015

発行年月

2016/05

報告者

担当氏名所属

大石 祐嗣

電力技術研究所 高エネルギー領域

伊藤 憲彦

システム技術研究所 情報数理領域

江藤 修三

電力技術研究所 高エネルギー領域

中島 慶人

システム技術研究所 情報数理領域

松尾 豊史

地球工学研究所 構造工学領域

長沼 淳

材料科学研究所 構造材料領域

キーワード

和文英文
コンクリート柱 Concrete pole
埋設部 Underground part
劣化 Deterioration
計測技術 Measurement technique
内面観測 Inside survey
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