電力中央研究所

報告書「電力中央研究所報告」は当研究所の研究成果を取りまとめた刊行物として、昭和28年より発行されております。 一部の報告書はPDF形式で全文をダウンロードすることができます。

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電力中央研究所 報告書(電力中央研究所報告)

報告書データベース 詳細情報


報告書番号

H15013

タイトル(和文)

雷サージコロナのq-V曲線高精度測定手法の開発

タイトル(英文)

Development of high precision measurement technique of q-V curve against lightning surge corona

概要 (図表や脚注は「報告書全文」に掲載しております)

現在の発変電所の耐雷設計では,雷サージ電圧が送電線を伝搬する際に生じるコロナ放電による波形変歪(以下,コロナ変歪と記載)を考慮していないため,変電所の過電圧を過大に評価している可能性がある。これは,耐雷設計に適用可能なコロナ変歪モデルが確立していないためであり,そのモデルを開発し,雷過電圧解析に適用することで発変電所の耐雷設計の更なる合理化が期待できる。
コロナ変歪モデルの開発には,その基礎特性であるq-V(電荷量-電圧)曲線の取得が必要である。しかし,従来の線路電荷量の測定法は,時間分解能の制約やサージ伝搬特性に関する仮定が含まれていたため,雷サージに対する精緻なq-V曲線の取得は行われていない。このため,本報告では,雷サージ伝搬時の線路電荷量を高精度に測定する手法を開発し,雷サージ波形に対するq-V曲線を測定した結果について報告する。

概要 (英文)

The corona effect which reduces lightning overvoltage is important to determine the insulation level of the power equipment in substations. Charge - voltage (q-V) curves is essential characteristics for considering corona effect. Since most of reported q-V curves were measured with deficient time resolution against lightning surge, q-V curves for lightning surge had hardly been discussed.
In this report, a high precision measurement technique of q-V curve with high time resolution is proposed, and the obtained q-V curves are discussed. By using proposed technique, it became possible to measure transient q-V curves from surge arrival, and notable characteristics of q-V curves for lightning surge is confirmed.

報告書年度

2015

発行年月

2016/06

報告者

担当氏名所属

松本 洋和

電力技術研究所 雷・電磁環境領域

新開 裕行

電力技術研究所 高電圧・絶縁領域

松原 広治

電力技術研究所

キーワード

和文英文
コロナ corona
雷サージ lightning surge
q-V曲線 q- V curve
送電線 transmission line
サージ解析 surge analysis
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