電力中央研究所

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電力中央研究所 報告書(電力中央研究所報告)

報告書データベース 詳細情報


報告書番号

N06012

タイトル(和文)

ヘリコプターを用いた総合的な空中物理探査システムの開発(その2)-阿蘇火山,磐梯火山への適用と防災への適用性の検討-

タイトル(英文)

Development of an integrated airborne geophysical survey system using helicopter-Application to Aso and Bandai volcanoes and applicability to natural disaster mitigation-

概要 (図表や脚注は「報告書全文」に掲載しております)

ヘリコプターを用い,電磁,磁気,放射能,熱赤外映像探査を行なう,総合空中探査を阿蘇火山と磐梯火山に適用した.阿蘇火山では,活動中の中岳火口周辺で,比抵抗が小さく,また磁化が弱い結果となり,同火口周辺の熱赤外画像データとともに防災に向けた貴重なデータが得られた.磐梯火山では,空中磁気探査と空中放射能探査により1888年の山体崩壊で生じた岩屑なだれ堆積物を明瞭に捉えることができた.地下深部から浅部に掛けて様々な物性値が得られる今回の総合空中探査法の防災への適用の仕方をまとめとして示した.

概要 (英文)

Integrated airborne survey system using electromagnetic, magnetic, gamma-ray spectrometry, and infrared imagery, was applied to Aso and Bandai volcanoes. In Aso volcano, low resistivity and weak magnetization areas were detected around the active Naka-dake crater. These data, together with infrared images, are valuable for evaluating volcanic activity and hence is useful for geohazard mitigation. In Bandai volcano, both airborne magnetic and gamma-ray spectrometry methods detected precisely the area where debris avalanche was deposited in 1888. Finally, applicability of the integrated airborne survey system, which can obtain several geophysical parameters at various depths, to geohazard (volcano, earthquake, and landslide) mitigation was examined.

報告書年度

2006

発行年月

2007/03

報告者

担当氏名所属

伊藤 久敏

地球工学研究所 地圏科学領域

海江田 秀志

地球工学研究所 地圏科学領域

楠 建一郎

㈱セレス 新規事業推進チーム

茂木 透

北海道大学 地震火山観測研究センター

田中 良和

京都大学 火山研究センター

藤光 康宏

九州大学 地球熱システム学研究室

結城 洋一

応用地質㈱ ジオテクニカルセンター

キーワード

和文英文
総合空中探査 integrated airbourne survey
物理探査 geophysical prospecting
防災 natural disaster mitigation
阿蘇火山 Aso volcano
磐梯火山 Bandai volcano
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