電力中央研究所

報告書「電力中央研究所報告」は当研究所の研究成果を取りまとめた刊行物として、昭和28年より発行されております。 一部の報告書はPDF形式で全文をダウンロードすることができます。

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電力中央研究所 報告書(電力中央研究所報告)

報告書データベース 詳細情報


報告書番号

R08

タイトル(和文)

需要地系統の運用制御技術の開発

タイトル(英文)

Development of Operation Control Techniques for the Autonomous Demand Area Power System

概要 (図表や脚注は「報告書全文」に掲載しております)

地球環境問題等により、配電系統において太陽光発電を中心とした分散形電源の導入が拡大している。当所は、電力品質や保護・保安面での問題の発生を防ぎ、将来にわたり円滑な導入を可能にするとともに、停電回避など、分散形電源の活用により便益をもたらす新しい系統技術として「需要地系統」を提案した。その実用化に向けて、ループコントローラ(LPC)、需給インターフェイス、通信システム、等の構成要素技術、ならびにこれら要素技術を用いた各種運用制御方式を設計・開発し、解析・実験による検証を行った。主な成果は次の通りである。
(1)電圧適正化方式
系統側,分散形電源側各方式,ならびに両者の協調方式をそれぞれ開発し、実証ならびにシミュレーション評価した。その結果,LPC集中制御方式を適用すると,1配電線の分散形電源導入量100%まで対応可能であること,また,分散形電源との協調を図るとLPC必要容量を最大50%程度削減でき、有効であることを明らかにした。
(2)保護・保安方式
配電線地絡事故を対象とした,運用管理サブシステムによる自律分散形保護方式を開発し、実証評価した。その結果,設計通り,事故検出,事故区間分離,および転送遮断による単独運転停止が適切に行われ,目標とする1秒以内での事故区間の無電圧化を達成できることを明らかにした。
(3) 系統停電時の自立運転方式
LPCと分散形電源による高圧配電線自立運転方式,および蓄電池と負荷選択遮断を併用した低圧系統自立運転方式,をそれぞれ開発した。実証試験により,いずれも設計通り自立運転することを検証した。

以上により、需要地系統の運用制御基本技術を確立した。

概要 (英文)

Penetration of the distributed power generation (DG) using renewable energy such as PV power generation system is promoted under the global warming effect. We proposed future new demand area power system called Autonomous Demand Area Power System (ADAPS) to cope with the large penetration of DG with keeping power quality, safety, and stability of the distribution line. Effective use of DG for energy saving, avoidance of outage, and load leveling is also considered in the ADAPS., To establish operation control techniques of the ADAPS, elemental devise and system such as Loop Power Controller (LPC), Supply & Demand interface (SDI) and communication system of the ADAPS are designed in the study. New operation control techniques of the ADAPS to restrain voltage variation, to keep protection and safety in the case of system fault under large penetration of DG are also developed using above elemental devises and system. The developed techniques are demonstrated by our actual scale demonstration test facility having actual scale experimental distribution system and many types of actual scale DG such as PV system, co-generation system, simulated wind power system, etc. Results of the demonstration test and evaluation of the developed operation control technique are described in the report.

報告書年度

2007

発行年月

2008/07

報告者

担当氏名所属

小林 広武

システム技術研究所 需要家システム領域

石川 忠夫

システム技術研究所 需要家システム領域

浅利 真宏

システム技術研究所 需要家システム領域

岡田 有功

システム技術研究所 需要家システム領域

上村 敏

システム技術研究所 需要家システム領域

八太 啓行

システム技術研究所 需要家システム領域

大谷 哲夫

システム技術研究所 通信システム領域

伊藤 正幸

システム技術研究所 需要家システム領域

キーワード

和文英文
需要地系統 Autonomous Demand Area Power System
分散形電源 Distributed Power Generation
電力品質 Power Quality
保護保安 Protection and Safety
情報通信システム Communication System
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