電力中央研究所

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電力中央研究所 報告書(電力中央研究所報告)

報告書データベース 詳細情報


報告書番号

R08004

タイトル(和文)

エレベータの省エネ運用による省エネ効果と利用者便益の変化

タイトル(英文)

Energy-Saving Effects and Change in Benefits by Energy-Saving Operation of Elevator

概要 (図表や脚注は「報告書全文」に掲載しております)

計算機を用いたエレベータの運転シミュレーションにより、運転台数や利用パターンが変化した場合の消費電力量と利用者の便益(待ち時間、移動時間)がどのように変化したかを定量的に分析した。
その結果、以下が明らかになった。
1)エレベータの運転台数を減らすと消費電力量は減少するが、利用者の総移動時間が著しく増加するため、利用者便益の点からは好ましくない。
2)上下直近階への移動者が階段を利用した場合、平常時及びダウンピーク時には消費電力量が減少するが、アップピーク時には消費電力量が増加する場合がある。階段の積極的な利用は、消費電力量の削減よりはむしろ、総移動時間の減少という効用への貢献度の方が大きい。

概要 (英文)

This paper describes the energy-saving effects and reduction of user's benefits based on the results of monitored power consumption of elevators and computer-simulation. Target energy-saving activities are: 1) reducing the number of operating elevators, 2) let passengers whose traveling distance is small use stairs.
Major findings can be summarized as follows:
1) Cutting the number of elevators reduce power consumption but increases the moving time of users very much. This activity is not agreeable in the light of user's benefit.
2) Using stairs positively contributes reducing total moving times rather than reducing power consumption of elevator.

報告書年度

2008

発行年月

2009/05

報告者

担当氏名所属

上野 剛

システム技術研究所 需要家システム領域

中野 幸夫

システム技術研究所 需要家システム領域

平澤 宏太郎

早稲田大学大学院情報生産システム研究科

Lu Yu

早稲田大学大学院情報生産システム研究科

キーワード

和文英文
エレベータ Elevator
省エネルギー Energy Saving
便益 Benefit
オフィスビル Office Building
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