電力中央研究所

報告書「電力中央研究所報告」は当研究所の研究成果を取りまとめた刊行物として、昭和28年より発行されております。 一部の報告書はPDF形式で全文をダウンロードすることができます。

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電力中央研究所 報告書(電力中央研究所報告)

報告書データベース 詳細情報


報告書番号

T02047

タイトル(和文)

わが国の降雪量の長期変動特性と統計ダウンスケーリング手法の構築

タイトル(英文)

Long-term variability of snowfall in Japan and construction of statistical downscaling method

概要 (図表や脚注は「報告書全文」に掲載しております)

地球温暖化に伴うわが国の気候変動については、気温や降水量の変動に比して、降・積雪量に関してはあまり研究例がない。そこでわが国の降・積雪量のこれまでの長期変動に関する解析を行った。その結果、積雪量は減少傾向にある地域が多く、降雪量に関しても近年東北~北陸地方の春先において減少が顕著であることが示された。次に降雪のメカニズムに関する解析を行って降雪時の上空の特徴を精査するとともに、降雪指標として重要な上空気象パラメタを抽出した。最後に地球温暖化の影響を評価するために当所において進めている統計的ダウンスケーリング手法について、抽出した大気上空気象パラメタを用いて降雪量を推定する手法を構築した。その結果、実測値と再現値との間の相関で0.9程度まで再現可能であることが確認された。

概要 (英文)

There have been few studies on the climatic variation of snowfall amount in Japan due to global warming compared with the variation of temperature and precipitation. We analyzed the long-term fluctuation of snowfall amount and found that snow depth is decreasing in most of the region, and that a remarkable decrease in snowfall in early spring in the Tohoku - Hokuriku region in recent years. Next, we analyzed the mechanism of snowfall, closely investigated the upper air features, and then extracted the important sky weather parameters for snowy days. Finally, we constructed a downscaling method for snowfall, which we then used to evaluate the influence of global warming. As a result, it was shown that the correlation between the measured value and the simulated value is about 0.9.

報告書年度

2002

発行年月

2003/04

報告者

担当氏名所属

和田 浩治

狛江研究所大気科学部

加藤 央之

狛江研究所大気科学部

門倉 真二

狛江研究所大気科学部

キーワード

和文英文
地球温暖化 global warming
気候変化 climate change
積雪量 snow depth
統計ダウンスケーリング statistical downscaling method
降雪量 snowfall amount
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