電力中央研究所

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電力中央研究所 報告書(電力中央研究所報告)

報告書データベース 詳細情報


報告書番号

T03035

タイトル(和文)

多断面最適潮流計算の基本論理の開発

タイトル(英文)

Development of basic logic for multiperiod optimal power flow calculation

概要 (図表や脚注は「報告書全文」に掲載しております)

ある期間を通した系統運用の最適化を可能とする多断面最適潮流計算の基本論理を開発した。この論理は,各時間断面に対して個別に最適解を求め,時間変化量の制約違反がある場合にのみ複数断面を考慮した最適潮流計算を実行し,解を修正することで,計算効率の向上を図るものである。また,最適化手法にペナルティ関数法および共役勾配法を使用することで,複数断面の考慮によって増える変数に対し,行列の低次元化や計算中に扱う制約式の数を効果的に減らすことを可能としている。モデル系統を用いた試算では,発電機の出力変化などの系統運用の時間変化量制約を想定して1日(24断面)の最適化を行い,開発論理の有効性を示した。

概要 (英文)

Basic logic for multi-period optimal power flow was developed that can optimize the network operation through certain period. This logic obtains optimized solution for each time section and only if the violation of time continuity constraints is occurred, optimal power flow considering multi-period is carried out to adjust the solution. Utilizing penalty function method and conjugate gradient method as optimization method, simplification of matrix and reduction of the number of the constraints dealt in the actual calculation are achieved. In the numerical example, considering operational time continuity constraints such as generator outputs, optimization for one day (24 time sections) was carried out to show the effectiveness of the developed logic.

報告書年度

2003

発行年月

2004/03

報告者

担当氏名所属

竹原 有紗

狛江研究所電力システム部

栗原 郁夫

狛江研究所電力システム部

熊野 照久

狛江研究所電力システム部

キーワード

和文英文
最適潮流計算 Optimal power flow
系統運用計画 Network operation planning
多期間計画 Multiperiod planning
ペナルティ関数法 Penalty function method
共役勾配法 Conjugate gradient method
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