財団法人 電力中央研究所

電力中央研究所 研究報告書(電力中央研究所報告)
[CRIEPI Research Report]

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研究報告書 詳細情報
[Detailed Information]

報告書番号 [Report Number]
Y07012
タイトル
非CO2温室効果ガスの削減について
[Title]
Mitigation of Non-CO2 Greenhouse Gases
概要 (図表や脚注は「報告書全文」に掲載しております)
京都議定書の対象ガスである二酸化炭素炭素、メタン、一酸化二窒素および代替フロン等(HFC、PFC、SF6)のうち、二酸化炭素炭素の排出削減は先進国を中心に様々な形で取り組まれているが、その他のガスについては対策が遅れている。これら二酸化炭素以外の温室効果ガス(非CO2温室効果ガス)は非附属書I国(途上国)における排出量が比較的多く、今後も大幅に増加する見通しである。また、低コストの削減ポテンシャルが多く委存在することが指摘されている。
本調査では、米国環境保護庁(EPA)による、全世界を調査対象とした非CO2温室効果ガスの削減ポテンシャル推計報告(2006年)他にもとづき、非CO2温室効果ガスの排出状況、削減ポテンシャル、ガスの排出源、削減技術、削減実施に対する障壁、持続可能な開発に対するシナジー効果等について整理した結果を踏まえ、今後の世界および日本の温暖化防止活動への活用可能性について検討した。
非CO2温室効果ガスの世界全体の排出量は2020年までに1990年比で約45%以上増加する見通しである。メタンと一酸化二窒素の排出量が大きいが、1990年頃までは限定的であった途上国における代替フロン等の排出量は2020年にかけて大幅に増加し、その後も増加し続ける可能性がある。
削減ポテンシャルについては、2020年に世界全体で、負のコストで約6億トンCO2の削減が可能である。また、50ドル/トンCO2のコストで約27億トン削減が可能とされている。低コストないし負のコストの削減可能量が大きいため、IPCC第4次評価報告書においても、温暖化防止に有効な方策として評価されている。国別では、中国、米国、インド、ブラジルなどの削減ポテンシャルが大きい。部門別ではエネルギー部門(炭鉱、ガス・石油システムからのメタン排出)および農業部門(耕作地土壌からのN2O排出等)の削減ポテンシャルが大きい。
代替フロン等のうち電気遮断機の絶縁器ガスなどに使われているSF6については、日本の電気事業は自主的取組みによって大幅な削減を実現しており、世界でも最も削減が進んでいる。これは、業界全体による自主的な取組みの成功事例であり、今後、温暖化防止対策のための将来枠組の検討においても、ガス別、部門別、技術別の自主的な取組みガ適切である示す事例となる。
[Abstract]
The emissions of non-CO2 greenhouse gas (Non-CO2 GHG) such as methane (CH4), nitrous oxide (N2O) and fluorinated gases (HFCs, PFCs and SF6) are estimated to increase by 44% from 1990 to 2020. The non-CO2 GHGs have large mitigation potential at negative or low costs, especially in the developing countries. IPCC suggests that the reduction of non-CO2 GHG emissions is effective option for the mitigation of global warming.
U.S. Environmental Protection Agency (EPA) has developed two comprehensive reports on non-CO2 GHG emissions covering all over the world for the period from 1990 to 2020 and their mitigation potentials. This report summarizes the EPA assessments on non-CO2 GHG mitigation potentials and extracts necessary information for the mitigation strategies against global warming. There are large mitigation potentials in the energy sector as well as in agricultural sector especially in the developing countries. The emissions of fluorinated gases are expected to grow rapidly in the future especially in the developing countries such as China.
There are variety of barriers against non-CO2 GHG reductions. There are also synergies/trade-offs when non-CO2 GHG reductions are implemented in terms of sustainable development. These have to be appropriately considered when large amount of mitigation are put into practice especially in the developing countries. Voluntary efforts to reduce SF6 emissions by electric power sector in Japan has been successfully carried out, and will be a good example to show the effectiveness of gas-by-gas and sectoral approaches.
報告書年度 [Report's Fiscal Year]
2007
発行年月 [Issued Year / Month]
2008/03
報告者 [Author]

担当

氏名

所属

西村 嘉晃

社会経済研究所 エネルギー技術政策領域

杉山 大志

社会経済研究所 エネルギー技術政策領域

キーワード [Keywords]
和文 英文
非CO2温室効果ガス Non-CO2 Greenhouse Gases
メタン Methane
一酸化二窒素 Nitrous oxide
六フッ化硫黄 SF6
削減ポテンシャル Mitigation potential
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