財団法人 電力中央研究所

電力中央研究所 研究報告書(電力中央研究所報告)
[CRIEPI Research Report]

研究報告書「電力中央研究所報告」は当研究所の研究成果を取りまとめた刊行物として、昭和28年より発行されております。 一部の研究報告書はPDF形式で全文をダウンロードすることができます。 ダウンロードの際には、当サイトの利用規約を遵守の上ご利用ください。

※ PDFのファイルサイズが大きい場合には、ダウンロードに時間がかかる場合がございます。 ダウンロードは1回のクリックで開始しますので、ダウンロードが完了するまで、複数回のクリックはなさらないようご注意願います。

研究報告書 詳細情報
[Detailed Information]

報告書番号 [Report Number]
Y09021
タイトル
わが国のセメント工業における省エネルギーの歴史
[Title]
A historical analysis of energy efficiency in the Japanese cement Industry
概要 (図表や脚注は「報告書全文」に掲載しております)
セメント産業は代表的なエネルギー集約産業の一つであり,わが国の産業部門別エネルギー消費の約6%を占める.セメント産業は,如何にして省エネルギーを進展させてきたのだろうか.その過程を明らかにすることは,今後の省エネルギー対策や政策形成にも重要と考えられる.
そこで本研究では,今後の省エネルギー政策の一助となるべく,わが国の代表的なエネルギー集約産業の一つであるセメント産業について,戦後以降の省エネルギーの進展の経緯を明らかにする.具体的には,戦後のセメント産業における省エネルギーの進展経緯を,既往文献(日本セメント協会,セメントメーカー各社の出版物,プラントメーカーの出版物)等から確認し,以下を明らかにした.
1.セメント産業の発展は,わが国の経済状況と密接に連動しており,戦後の復興期から高度経済成長期にかけては,増大する需要に対応するべく,生産設備を積極的に導入した.しかし,石油危機(1973年)以後は,設備と需給のギャップが問題となり,メーカーの集約化や設備処理も実施された.また,製造コストに占める燃料費の割合の大きいエネルギー多消費産業であることから,エネルギー価格の変動に非常に敏感であり,変動に応じて,石炭から重油,重油から石炭への転換が行われた.
2.わが国のセメント産業の省エネルギーは,最新設備の積極的な導入と,これを最大限に生かす操業改善や設備改造等の省エネルギー対策活動によって進展してきた.このうち,エネルギーを最も消費するキルンに関しては、ボイラ付乾式キルン,レポールキルン,湿式ロングキルン,SPキルン,NSPキルンといった順番で高効率キルンへの更新が進められた.また,省エネルギー対策活動に関しては,戦後間もない頃から取り組まれ,これを継承する組織と活動が重要な役割を果たしてきた.
[Abstract]
This report analyses the history of energy efficiency in the Japanese cement industry by examining the process of the introduction and diffusion of plants and equipments as well as `soft' efforts, namely kilns, mills, and power plant of their own, and various operational practices (Sogyo-kaizen).
From the postwar reconstruction period to the high economic growth period (1950's-1960's), Japanese cement industry introduced highly productive and efficient kilns progressively in order to meet the growing demand of cement. After the oil crisis (1973- ), those inefficient and less productive kilns got abolished because of the gap between production capacity and demand.
The operational practices, such as the operation improvements and the equipment remodeling, have been implemented since postwar in each company for maximum use of these plants and equipments.
This report concludes that most of kilns and mills were introduced mainly for improvement of productivity and reduction of energy costs. The coordination of the progressive introduction of these efficient and productive plants and equipments and together with operational practice had driven energy efficiency of the cement industry in Japan.
報告書年度 [Report's Fiscal Year]
2009
発行年月 [Issued Year / Month]
2010/07
報告者 [Author]

担当

氏名

所属

加治木 紳哉

社会経済研究所 エネルギー技術政策領域

今中 健雄

社会経済研究所 エネルギー技術政策領域

木村 宰

社会経済研究所 エネルギー技術政策領域

キーワード [Keywords]
和文 英文
省エネルギー Energy Efficiency
地球温暖化 Climate Change
セメント産業 Cement Industry
生産性向上 Improvement of Productivity
エネルギー管理 Energy Management
Copyright (C)  Central Reseach Institute of Electric Power Industry. All Rights Reserved.