電力中央研究所

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電力中央研究所 報告書(電力中央研究所報告)

報告書データベース 詳細情報


報告書番号

Y98007

タイトル(和文)

わが国電気事業の効率性の計測及び部門別分解 -動学的データ包絡分析の応用-

タイトル(英文)

Evaluation and Decomposition of Efficiency on the Japanese Electric Utilities: Application of Dynamic Data Envelopment Analysis Model

概要 (図表や脚注は「報告書全文」に掲載しております)

本稿では、動学的データ包絡分析法(Dynamic Data Envelopment Analysis: Dynamic DEA)モデルを用いることにより、わが国における電気事業の相対的な効率性計測と比較分析を行ない、その特徴点を部門別の投入要素及び投資別に明らかにする。具体的には、従来の静学的DEAモデルを企業の多期間最適化行動を仮定した動的計画問題として改良定式化し、わが国電力産業の効率性を計測した。その結果、非効率の原因は動学的側面にあり、静学的すなわち可変要素については非効率性が見出されなかった。また、従来の静学的なDEAモデルによる計測において配分の非効率性が過大に計測されていた可能性が存在することを指摘する。

概要 (英文)

This article investigates relative efficiencies of the Japanese electric power companies and clarifies some important features on the efficiencies, by each input factor and each investment in different sectors. Using a newly developed Dynamic Data Envelopment Analysis (Dynamic DEA) model, specifically, this study formulates the new dynamic DEA model as the dynamic planning problem with the assumption of the multi-period optimization behavior of the firms. The results show that the dynamic inefficiency contributes significantly to the overall cost inefficiency and the allocative inefficiency is overstated in the conventional (static) DEA model compared with that from the dynamic DEA model.

報告書年度

1998

発行年月

1999/04

報告者

担当氏名所属

後藤 美香

経済社会研究所

根本二郎

名古屋大学 経済学部

キーワード

和文英文
生産効率性 Productive Efficiency
コスト効率性 Cost Efficiency
電気事業 Electric Power Industry
包絡分析法 DEA
Malmquist Index Malmquist Index
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