財団法人電力中央研究所(理事長:
、:東京都千代田区)は、阿南化成株式会社(代表取締役:鶴飼 康晴、本社:兵庫県神戸市、工場:徳島県阿南市)、徳島大学工学部 森賀俊広助教授、および徳島文理大学工学部 國本崇講師と共同で、「セリウム酸化物ナノ粒子」を、従来の実験室規模での生産(100g/回)から、大型製造装置での生産(65kg/回)を可能にする量産技術を開発しました。
セリウム酸化物は、半導体製造の際の研磨剤(CMP [Chemical Mechanical Polishing] 用研磨剤)や紫外線吸収剤として、既に産業界で幅広く利用されています。
また今後は、浮遊粒子状物質、NOxや揮発性有機化合物(VOC)等有害物質の分解・浄化材料として期待されるとともに、現在研究開発が盛んな固体酸化物型燃料電池(SOFC)の電解質材料としても、非常に有望視されています。
このため、今回の技術を活用して大量生産を可能にすることで、セリウム酸化物を従来よりも大幅に安価で供給し、今後産業界のさまざまな分野において、より広く活用を図っていくことが可能になると思われます。
なお本件は、四国経済産業局による「平成16〜17年度経済産業省地域新生コンソーシアム研究開発事業」として実施された研究成果となっております。
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