財団法人 電力中央研究所

プレスリリース

機能性セリウム酸化物ナノ粒子の量産技術を開発

〜高価なセリウム酸化物を、大量製造し安価で供給可能に〜

平成18年5月18日
財団法人 電力中央研究所
 財団法人電力中央研究所(理事長:、:東京都千代田区)は、阿南化成株式会社(代表取締役:鶴飼 康晴、本社:兵庫県神戸市、工場:徳島県阿南市)、徳島大学工学部 森賀俊広助教授、および徳島文理大学工学部 國本崇講師と共同で、「セリウム酸化物ナノ粒子」を、従来の実験室規模での生産(100g/回)から、大型製造装置での生産(65kg/回)を可能にする量産技術を開発しました。
 セリウム酸化物は、半導体製造の際の研磨剤(CMP [Chemical Mechanical Polishing] 用研磨剤)や紫外線吸収剤として、既に産業界で幅広く利用されています。
 また今後は、浮遊粒子状物質、NOxや揮発性有機化合物(VOC)等有害物質の分解・浄化材料として期待されるとともに、現在研究開発が盛んな固体酸化物型燃料電池(SOFC)の電解質材料としても、非常に有望視されています。
 このため、今回の技術を活用して大量生産を可能にすることで、セリウム酸化物を従来よりも大幅に安価で供給し、今後産業界のさまざまな分野において、より広く活用を図っていくことが可能になると思われます。
 なお本件は、四国経済産業局による「平成16〜17年度経済産業省地域新生コンソーシアム研究開発事業」として実施された研究成果となっております。
 詳細につきましては、添付資料 をご参照ください。
問合せは、こちら からお願いいたします。

※本件は、エネルギー記者会、経済産業省ペンクラブ、文部科学記者会、科学記者会でリリース(資料配布)致しております。

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