フランス医学アカデミーとフランス科学アカデミーは共同で、低線量電離放射線による発がん影響の評価と線量効果関係について、報告書「低線量電離放射線による発がん効果の評価と線量効果関係(LA RELATION DOSE-EFFET ET L'ESTIMATION DES EFFETS CANCEROGENES DES FAIBLES DOSES DE RAYONNEMENTS IONISANTS)」をとりまとめました。本報告書は、2005年3月に英語版、4月にフランス語がウェブサイトで公表され、7月に図書として刊行されました。
本報告は、最新の研究成果を収集・分析した結果として、現在の放射線防護の考え方の基礎となっているLNT(しきい値無し直線)仮説を、100mSv以下の低線量域でのリスク評価に用いることに対して疑問を投げかけている点で注目されます。以下に本報告書の概要を紹介します。
|