東京電力(株)柏崎刈羽原子力発電所では、7月16日に発生した新潟県中越沖地震により自動停止した7号機の主排気筒から放射性ヨウ素(ヨウ素131、ヨウ素133)および粒子状放射性物質(クロム51、コバルト60)が検出されました。確認された放出放射能量は、放射性ヨウ素 約4×108ベクレル、粒子状放射性物質 約2×106ベクレルであり、これにより受ける放射線量は、東京電力の発表によれば、放射性ヨウ素が約2×10-7ミリシーベルト、粒子状放射性物質が約7×10-10ミリシーベルトと評価されています。
当センターでも、東京電力が公表した数値に基づいて放出された放射性物質による被ばく線量とその影響を評価いたしましたのでその結果をご紹介します。
この約6×10-7ミリシーベルトおよび5×10-9ミリシーベルトの線量を身近な放射線による被ばく線量と比較すると以下のようになります。
このように、今回の排気筒から放出された放射性物質による被ばく線量は日常生活の中で受けているものと比べて桁違いに低く、人体への影響は無視できる範囲であると言うことができます。
停止中の柏崎刈羽原子力発電所7号機における主排気筒からの放射性物質の測定結果(7月23日分)について
(平成19年7月24日 東京電力株式会社 柏崎刈羽原子力発電所)
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