電力中央研究所 塩原実験場

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塩原実験場について 所在地

塩原実験場場長のあいさつ

日頃より格別のご高配を賜り、厚く御礼申し上げます。

塩原実験場は、世界最大級の雷試験設備など、高電圧分野に特化したユニークな実験施設で、送電・配電分野を中心に多くの成果を挙げております。

その歴史は、1961年に50万ボルト交流送電線の設計に必要なデータを得ることを目的に設立されたのが始まりとなります。当初は送電線の風荷重の試験なども行われましたが、その後、電気環境や絶縁設計、雷害対策の研究が活発に行われるようになりました。絶縁設計や雷害対策の研究を担ったのが世界最大級の1000万ボルト衝撃電圧発生装置(人工雷発生装置)で、設立の初期から設置されていました。その後、1982年には1200万ボルト衝撃電圧発生装置が新たに設置され、送電線だけでなく、配電線や風車などの雷害対策研究にも活用されました。一方、電気環境(静電誘導やコロナ雑音)の分野では、当初は50万ボルト交流送電線のための試験設備が設置され、その後、1970年には±25万ボルト直流送電線の試験設備、1977年には100万ボルト交流送電線の電気環境に関する試験設備、1982年には±80万ボルト直流送電線の電気環境設備と順次増設されていき、多くの試験が実施されてきました。

現在は、IT技術の適用が進む配電線のスマートメータを雷から守る研究や送電線への落雷による停電の発生を予測するプログラムの開発など、すぐに役立つ実用的な研究から、直流送電の開発など未来を見据えた研究まで、世界最先端の実験技術を駆使して、幅広く精力的な研究が進められております。

今後も、塩原実験場は電力技術の発展を通じて、皆様方の暮らしのより良い未来を実現するため、研究を進めてまいりたいと考えております。よろしくお願い申し上げます。

塩原実験場所長

塩原実験場場長 三木 恵

塩原実験場航空写真

塩原実験場の構成(クリックで拡大)

塩原コロナ放電

変電所の送電線引込口の雷実験

主な実験設備

絶縁試験関係設備

1. 12MVインパルス電圧発生装置

発生電圧 雷インパルス:12MV(開閉インパルス:2.6MV)
発生波形 1.2/50μs(1/7ms)
エネルギー 1.8MJ

2. 7.5MVインパルス電圧発生装置

発生電圧 7.5MV
発生波形 1.2/50μs
エネルギー 0.51MJ

3. 模擬配電線

電圧 6kV
全長 430m(1〜11号柱)
高さ 13m

4. その他

波頭調整用コンデンサ、試験用鉄塔など
衝撃電圧発生装置

試験送電線関係設備

1. 試験用変圧器(3台)

1次電圧 6.6kV
2次電圧 350kV
最高発生電圧 1,050kV (3台縦続持続時)
容量 1,500kVA

2. 直流電圧発生装置

出力電圧 ±360〜800kV
出力電流 連続1A

3. 試験送電線

長さ 750m
回線数 2回線
直流用送電線可変範囲

地上高

下線 15〜29m
上線 26〜48m

水平距離

下線 12〜30m
上線 14〜30m

試験送電線とイオン流体帯現象の測定装置

コロナケージ(導体コロナ試験設備)

ケージの大きさ 8m×8m×24m
試験可能電線 単導体〜12導体
印加可能電圧 最大700kV(線路電圧1,200kV相当)
コロナケージ
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