CR-115 :遠隔操作

作業状況

定期検査中、原子炉圧力容器を復旧するためシュラウドヘッド※1の据付作業を行っていた。その後、保守作業員は遠隔専用工具をガイドピン※2に装着すべきところを間違って、隣にあるシュラウドヘッドボルトに装着し、そのままガイトピンのつもりで操作をしてしまったためアライメントピン※3が損傷した。
※1 原子炉圧力容器ないに設置されている円筒状のステンレス製構造物の蓋
※2 シュラウドヘッドの据付位置を決めるためのピン
※3 シュラウドヘッドボルトに溶接されているピンで、ボルトの回転範囲を90°に制限し、原子炉の周方向・径方向に切替える役目を有する

問題点

  • 工事要領書に対象物を操作ステップ毎に確認する手順になっていいなかった。
  • シュラウドヘッドボルトとガイドピンは識別しにくい形状であった。
  • 水面下にある操作対象は作業台車から約14mも離れた位置であるため確認しづらかった。

対策

  • 対象ボルトの確認を工事要領書のチェックシートに明記する。
  • シュラウドヘッドボルトとガイトピンを識別するためのマーキングやナット部の形状変更を行う。
  • 対象箇所の視認性を確保するため水中照明を増設する。

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