Caution Report とは、HFC が定期的に発行しているヒューマンエラーに起因する典型的なトラブル事例紹介のためのリーフレットです。Caution Report は各電力の発電所の現場や研修所に定期的に配布しています。(タイトルクリックすると、より詳細な内容が表示されます)。

No.118:やっぱり人間は忘れる!?

作業状況

通常運転中、定期検査に先立って実施していた燃料取替装置の点検時に燃料取替装置を移動していたところ、燃料プールの手摺りを取り外し忘れたため、燃料のつかみ部がプールの手摺りに接触し変形した。

No.117:抜けた隔離

作業状況

定期検査中、発電機と送電線を接続する2号機の屋内開閉所設備にて、従来型の気中絶縁開閉装置からGIS(ガス絶縁開閉装置)への取替工事を実施していた。GIS切替後の試験中、試験要領書の不備により、安全処置としての隔離が抜けていたため送電線保護リレーが動作した。その結果、送電中のしゃ断器が開放したため、運転中の1号機の送電が不可能となり、所内単独運転になった。

No.116:2つもあるなんて…

作業状況

定期検査準備のため、所内変圧器からの受電しゃ断器の投入/開放用制御電源を「オフ」操作すべきところを、誤って盤内にある「制御電源」と表示されたブレーカーを「オフ」にしてしまった。この操作により、運転中の原子炉給水ポンプが停止し、原子炉水位が低下した。

No.115:遠隔操作

作業状況

定期検査中、原子炉圧力容器を復旧するためシュラウドヘッドの据付作業を行っていた。その後、保守作業員は遠隔専用工具をガイドピンに装着すべきところを間違って、隣にあるシュラウドヘッドボルトに装着し、そのままガイトピンのつもりで操作をしてしまったためアライメントピンが損傷した。

No.114:となりの弁?!

作業状況

出力運転中、純水補給水系に、トリチウムを含む復水補給水系の水が流入し、その一部が廃棄処理施設を経由せずに管理されない状態で管理区域外へ放出した。原因は、本来閉めるべき弁を閉めず、となりの弁を閉めたため、本来閉めるべき弁が開放状態となっていたことによるものであった。

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