CR-116 :2つもあるなんて…

作業状況

定期検査準備のため、所内変圧器からの受電しゃ断器の投入/開放用制御電源を「オフ」操作すべきところを、誤って盤内にある「制御電源」と表示されたブレーカーを「オフ」にしてしまった。この操作により、運転中の原子炉給水ポンプが停止し、原子炉水位が低下した。

問題点

  • しゃ断器盤内にある制御電源の識別表示がなかった。
  • しゃ断器盤内に2種類の制御電源があることを、指示した方もされた方も認識していなかった。
  • 操作員は当該ブレーカーの操作に疑問を感じたが、他スイッチの配置状況などから問題ないと考え、その時点で上位職に相談しなかった。

対策

  • 制御電源の名称を分かりやすく変更し、明確に識別する。
  • しゃ断器盤の扉に制御電源の配置図と「制御電源が二つあり!」の注意ラベルを掲示する。
  • 操作員に対して現場研修を行う。
  • 操作において疑問を感じた際は単独で考えずに上位職に相談するよう、周知徹底する。

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