前橋市の最高気温が27.8度となる中、1,031人のお客様にご来場いただきました。
当所の研究活動を紹介する企画として、「利根川、母なる川の大きな力」と、「いっしょに考えてみませんか?わたしたちの電力自由化」の2つの講演会を開催し、講演後にはお客様の熱心な質問に研究員が答えていました。お子様向けの実験ショー「ニャンコビッチ先生のわくわく実験教室~電気の正体を探ろう~」では、磁石と電気の関係や雷のお話などのほか、講師自ら手作りした実験器具を使い子どもたちが手のひらで雷を見て、電気の正体を探っていました。
今年も小学校高学年を対象にラボツアーを企画し、子どもたちが実際に変電所から試験用配電線に電気を送り込む模擬実験を体験し、変電所から各家庭までどのようにして電気が届けられるのかを学んでいました。また、今年は大人向け研究紹介として、「微量の放射線が私たちの体に及ぼす影響」について研究紹介を行い、低線量の放射線の影響について『あるかないかわかっておらず』かつ『あったとしても小さいリスク』について研究員から説明をし、「放射線のことが気になっていたので、話が聞けてよかったです」とのお声をいただきました。「石炭火力発電の未来」ではパネルと研究映像で石炭火力発電の進歩をご説明しました。「配電設備の災害復旧支援技術」、「森林の二酸化炭素吸収機能の評価」は電中研のこれまでの研究成果を映像でご紹介しました。そのほか、電中研の紹介コーナーや「太陽光発電の電気を上手に使う」、「太陽光発電パネルの種類と特性」、「川にいる生物たちを観察してみよう」などの研究紹介を行い、皆様の質問にお答えしました。
工作コーナーとして、エネルギー工作教室「電気ブランコを作ろう」を開催し、ゼムクリップなど身近なものを利用して電気の力で鳥がブランコをするおもちゃを作りました。
実験・体験は、「電気の道をまもる働きもの」として高所作業車の搭乗を体験していただき特に親子連れに好評でした。ほかに「雷の実験と雷相談室」や「光のふしぎ実験~光で声を届けよう~」、「リチウムイオン電池と自転車のハイブリッド発電」など、実験を通して子どもたちに科学に対する興味を持っていただけるような企画を展示しました。
地域連携コーナーでは、「布製楽器を奏でよう」(前橋工科大学)、「電気自動車普及の取り組み・リサイクル工作教室」(前橋市)や、消防車・救急車の展示とキーホルダーづくり(前橋市消防局)、白バイ・パトカーの展示(群馬県警察)をはじめ、「電気安全出張相談所」(関東電気保安協会)、「赤城試験センター構内の生き物紹介とボール遊び」(セレス)、「赤城自然塾仲間の活動紹介」(赤城自然塾)、「ビーズストラップ作り体験」(若葉高等学園)、「丸太切り体験」(赤城南麓森林組合)などの展示や体験をしていただきました。
特に今年は「コミュニケーション3Dシアター、ジオ・ミライ号in前橋」(原子力発電環境整備機構)として、特設シアターやベントナイトの実験、人型ロボット「pepper」との会話などをお楽しみいただきました。
また、地元の特産品などもご紹介させていただきました。
開催にあたって群馬県・前橋市・みどり市・桐生市の各教育委員会からご後援をいただきました。
群馬県の誇るゆるキャラ、『ぐんまちゃん』も会場で子どもたちと記念写真を撮っていました。ほかに新幹線「かがやき」のふわふわ遊具でも子どもたちが汗いっぱいになって遊んでいました。
ご参加くださった皆さま、ご協力いただいた皆様にお礼を申し上げます。
当日の風景をご紹介します。