FERMATとは
FERMAT®(Fracture mechanics Evaluation of RPV MATerials)は、電力中央研究所(以下、当所)が開発した確率論的破壊力学(PFM: Probabilistic fracture mechanics)により原子炉圧力容器(RPV: Reactor Pressure Vessel)の破損頻度を計算するための解析プログラムです。日本国内のガイドラインJEAG4640-2018 ※1に準拠したWindowsプログラムとして開発されており、GUI(Graphical User Interface)上で簡便に入力作成、解析実行を行うことが可能です。
本Webページで、実行ファイルだけでなくソースコードまで無償で公開しており※2、どのような解析手順で計算を行っているかを直接ご確認いただけます。

- ※1 一般社団法人日本電気協会, 電気技術指針 原子力編 確率論的破壊力学に基づく原子炉圧力容器の破損頻度の算出要領, JEAG 4640-2018.
- ※2 実行ファイルおよびソースコードを含むFERMATに関する著作権は当所に帰属し、ダウンロードに際して使用許諾書に同意いただく必要があります。
確率論的破壊力学(PFM)とは
機器の破損の可能性について、有り/無しの2択ではなく、破損確率や破損頻度として定量的に計算する手法です。確率論的破壊力学では、機器が破損する可能性が非常に低く無視できる水準だとしても、破損の確率を精緻に計算し、数値として示します。この数値を使うことで、リスクに基づく一段階踏み込んだ安全性や運用方法の議論が可能となります。
破損の確率を正確に計算するためには、対象とする機器の詳細な情報を入力し、多数の評価式や解析手法を連携させて各パラメータの統計分布を適切に表現し、多数回の解析の結果を総合的に評価する必要があります。このため、FERMATのような専用の解析プログラムが必要です。
