社会経済研究所

ディスカッションペーパー

需給対策コストカーブの概観

  • 今中 健雄
  • SERC Discussion Paper 11006
  • Date:2011.4.25
   

要約

 

   今夏、東電管内においては1000万kW 規模という大きな電力の供給不足(需給ギャップ)が懸念されている。この需給ギャップを適切に解消できない限り、輪番停電が実施されることとなり、国民経済に大きな損失が生じる。停電による国民経済の損失(停電コスト)は、1kWh あたり300〜1000円といった水準と考えられ、電気料金単価の水準である10〜20円に比べると桁違いに大きい。この事実認識に基づいて、可能な限りの対策を検討し、実施に移すことが望まれる。  
 本稿では、需給ギャップの解消方法(需給対策)のポテンシャルついて、大まかな試算を行い、夏季昼間に1500万kW を超える需給対策ポテンシャルがあることを確認した。また、需給ギャップは朝夕にも発生しうるため、朝夕についても検討し、1000万kW を超えるポテンシャルを確認した。  
 ただし、こうしたポテンシャルの実現は容易ではない。それは、これまでの省エネルギーの経験などから明らかである。コストと量の観点において適切な対策に資源を集中して、実効性ある政策を実施していくことが望まれる。政府のみならず、社会全体で上手な対策を発案・共有・実施して、停電を回避することを期待したい。

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「社会経済研究所 ディスカッションペーパー」の記載において、意見にかかる部分は筆者のものであり、電力中央研究所又はその他機関の見解を示すものではありません。

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