要約
2018年12月に開催された気候変動枠組条約第24回締約国会議(COP24)・パリ協定第1回締約国会合第3部(CMA1-3)では、2015年の第21回締約国会議(COP21)で採択されたパリ協定を実行に移すための実施指針が採択された。
本稿では、COP24の成果と今後の見通しを解説することを目的とし、COP21合意(パリ協定及びCOP決定)を振り返った上で、協定実施指針の意義及びCOP24・CMA1-3で合意された実施指針を解説する。そのうえで、パリ協定の実効性の事前評価を試み、パリ協定を巡る動きに関する今後の見通しを考察する。