背景ヒューマンエラーに起因するトラブル(ヒューマンファクター事象)の再発防止・未然防止に事業所全体で体系的に取り組む,「エラーマネジメント」の考え方が提唱されている。これを効果的に実践するためには,現状を踏まえた基本方針を立案したうえで,Plan-Do-Check-Act (PDCA)を回しながら展開することが有効とされている。しかし,これまで「エラーマネジメント」について個別の施策注1)に関する基本的考え方や実施例は示されているものの,発電所においてエラーマネジメントを実施するためのPDCAプロセスを構築した例はほとんど示されていない。 目的発電所大でPDCAを回しながらヒューマンファクター事象防止に取り組むことが可能な「エラーマネジメントプロセス」を体系化するとともに,このプロセスの継続的改善方策を構築する。 主な成果
行動科学・社会科学の知見,および,発電所での適用を踏まえ,以下を提案した。 ![]() *要となる施策 図1 発電所におけるエラーマネジメントプロセスの全体像 表1 エラーマネジメントプロセスの段階的展開フェーズと
発電所におけるエラーマネジメントに求められる機能・施策の対応関係 ![]() [関連報告書]
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