ごあいさつ
社会経済研究所は、1952年の創設以来約70年間、社会科学研究を通じて電気事業および社会の課題解決に貢献すべく、調査分析および提言を行ってまいりました。
世界で脱炭素化社会構築に向けた潮流が加速する中、2020年にわが国も「2050年カーボンニュートラル」を目指すことを宣言しました。本目標および大前提となるエネルギー安定供給と整合的な気候変動・エネルギー政策のあり方、電力システム改革で創設された新市場設計の見直し等が大きな課題となっており、今後、イノベーションの進展、さらにコロナ禍の中で生じつつある世界的な経済産業・社会の構造変化も踏まえ、不断の検討を重ねていくことが必要となります。
社会経済研究所には、法学、経営学、経済学、統計学、政策科学、電気工学、システム分析、技術評価等、様々な専門性を有する研究者が在籍しています。これらの多様な専門性を融合し、さらに技術系の研究本部・センターとの密接な連携の下、安定供給とカーボンニュートラルの両立等電気事業の新たなチャレンジを支援し、2050年、さらにその先の社会の更なる発展に貢献してまいります。
電力中央研究所
社会経済研究所長 田頭 直人