近年、魚の養殖が盛んになっていますが、養殖場で発生する魚の食べ残した餌や排出物によって、海の環境が悪化する心配があります。このため当所では、電力を有効に利用し、海水を循環濾過して長期間利用することにより、環境汚染を招かない、また、内陸部でも魚を養殖できる循環濾過養魚システム(電中研式魚工場)の開発を進めてきました。
1.魚の排出物などで汚れた飼育用海水を微生物の働きにより浄化し、半年に半分の海水を入れ替えるだけで飼育する試験 2.電気を使って水温を調節し、魚を成長させる試験、を行ってきました。
ヒラメの飼育試験は平成12年度もって終了し、平成13年度からはこのシステムを用いてトラフグの飼育試験を行います。