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放射線の生物への影響は、同じ線量でも一度に被ばくするのと長期間にわたりジワジワと被ばくするのでは、その影響度合いが違うことがわかっています。
当センターでは、短期的な照射については、自然放射線による年間被ばく線量程度からその数百倍の100mSv〜200mSv程度以下、長期的な照射では1時間あたり1mSv程度の線量を「低線量・低線量率」として取り扱い、研究を行っています。
短期照射の場合の上限は、被ばくした後の身体的障害が認められない線量及び広島・長崎の原爆被爆データでがん死亡の増加が認められていない線量という観点によるものです。
一方、長期照射の場合の生物影響は未知の部分が多いため、かなり高い線量までを研究対象としています。