原子力技術研究所 放射線安全研究センター

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ソフトウェアのご紹介(放射線防護)

放射線安全研究センターでは、さまざまなソフトウェアを開発して、放射線防護の研究を実施しています。

■確率分布計算システム
クリアランスレベル検認時の測定や核種組成比の不確実性を合理的に考慮するために、クリアランス判断に設定すべき安全裕度を与えることのできるモンテカルロ計算コード。
■化学平衡−物質輸送カップリング計算コード(CCT)
放射性廃棄物処分システムにおいてセメント系材料が使用される廃棄体領域や充填材領域での、セメント鉱物と地下水との相互作用を地球化学平衡反応式で解析する。移流による多孔質中での核種移行と地球化学平衡反応を組み合わせて解析することが可能。
■亀裂媒体中化学平衡−物質輸送カップリング計算コード(CCT-F)
CCTを基に開発された、セメント・コンクリート内の亀裂中の物質移行を考慮したセメント材料の変質挙動解析コード。地球化学平衡計算と疑2次元の移流分散方程式を組み合わせた解法を用いる。
■改良型化学平衡−物質移行連成解析コード(CCT-P)
セメント系材料に特徴的な化学反応モデルと、移流拡散方程式をカップリングして解くことにより、処分場を構成する材料の化学的変質挙動を解析できる。鉱物の溶解沈殿に伴う固相内の空間的な物質移行係数の不均質な分布について、現象に即して記述することが可能である。
■緩衝材中核種移行解析コード(GESPER)
放射性廃棄物処分システムに使用される緩衝材や埋戻し材など多孔質中での核種移行について、移流・分散・拡散に地球化学平衡反応を組み合わせることにより一つのマトリクスで解析を行うことができる。
■ガラス固化体溶解挙動解析コード(STRAG4)
 高レベルガラス固化体中での温度分布による核種の拡散、ガラスの溶解速度、ガラス表面での鉱物沈殿反応、表面層の生成と層中での物質移動を総合的に解析する。高レベルガラスの地層処分時における溶解寿命の評価が可能。
■オーバーパック容器腐食挙動解析コード(CRANP)
地層処分に用いられる炭素鋼オーバーパック容器の腐食寿命を、地下水による鉄の溶解反応に加え、地下水からの供給や放射線分解により発生する酸素に起因する鉄の溶解反応について、電極反応をモデル化することにより評価する。
■バリア性能不確実性解析コード(IMUPAS)
高レベル放射性廃棄物(ガラス固化体・セメント固化体)からの地層処分時の核種移行挙動評価計算。ガラスの溶解寿命、沈殿の溶解度、吸着分配係数のパラメータのばらつきをLHS法によるパラメータサンプリングで取り込むことにより、パラメータのばらつきに起因する各バリア要素性能への影響を解析する。
■人工バリアシステム安全評価解析コード(RAPRAN)
 地層処分における高レベル放射性廃棄物(ガラス固化体・セメント固化体)からの人工バリア、天然バリア各領域内への核種移行挙動を、移流・分散・拡散・沈殿・吸着をモデル化し、有限差分法で解析する。コロイド移行の計算機能も付加。(ガラス固化体のみを対象とする旧版は経済協力機構/原子力局の原子力コードバンクに登録済み)

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