原子力技術研究所 放射線安全研究センター

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最近の活動

■動物慰霊祭を実施しました

  • 2019年12月20日(金)に動物慰霊祭を執り行いました。
  • これは、放射線による生体影響を解明するための研究に供された実験動物の霊を慰め、 哀悼と感謝を表すため毎年行っているものです。動物実験に係る職員等10数名により動物供養塔を清掃した後に献花を行い、センター長からの挨拶と実験動物数の報告の後、全員で黙祷を行いました。

■日本保健物理学会第52回研究発表会にて成果発表を行いました

  • 日本保健物理学会第52回研究発表会は、2019年12月4〜7日の日程で東北大学青葉山キャンパスにおいて開催されました。
  • 本大会は、日本放射線安全管理学会との合同大会として、2017年の大分大会について第2回の合同大会となり、放射線防護に係る様々な報告が多数なされました。また、企画セッション等のプログラム、国際特別セッション、国際若手シンポジウムが企画され、国内外から多数の参加がありました。
  • 当所は、1シーベルト(Sv)あたり5%という集団の平均的な放射線発がんリスク係数算出時に用いられたパラメータの1つである致死率に着目して感度解析した結果と、年齢による放射線被ばくのリスクと統計データに依存する不確かさに関する発表を行い、参加者と放射線リスクに関して活発に議論をしました。

■ICRPシンポジウム2019にて成果発表を行いました

  • 第5回ICRPシンポジウム(ICRP 2019: 5th International Symposium on the System of Radiological Protection)が2019年11月18〜21日の日程でオーストラリア・アデレードにおいて開催されました。
  • 本シンポジウムは国際放射線防護委員会ICRPが2年に1度開催するシンポジウムで、2011年にスタートし、今回が5回目となり、発表は、3つのM(Mine, Medicine, Mars)をテーマにセッションが組まれ、研究発表のみならずICRPの活動紹介等、放射線防護の最近の動向に関する報告が多数なされました。
  • 当所は放射線リスクの最小証明可能線量であるMPDの概念、緊急時への適用、及び致死疾患リスクとの相対評価に関してポスター発表し、がん死亡と他の疾患のランキングの扱い方、緊急時の放射線防護の課題等について、参加者と活発に議論をしました。
  • 大会ホームページURL: http://www.icrp.org/page.asp?id=379

■日本放射線影響学会第62回大会にて成果発表を行いました

  • 日本放射線影響学会第62回大会が、2019年11月14〜16日の3日間、京都大学において開催されました。
  • 当所は、シンポジウムにおいて腸管幹細胞の放射線影響に関する成果について講演するとともに、一般演題で低線量率照射下でのDNA損傷修復機構と、幹細胞競合の数理モデル構築に関する成果を口頭発表し、マウスにおけるがん死亡リスクの早期化に関する成果をポスター発表しました。
  • また、ランチョンセミナーにおいて当所が開発した放射線影響をリアルタイム観察可能なツールについて紹介した他、男女共同参画・キャリアパスセミナーでのパネリスト・座長や、学会連携シンポジウムの企画、プログラム委員会委員を務めるなど、大会の成功に多方面から大きく貢献しました。

■第65回米国放射線影響学会年会にて成果発表を行いました

  • 第65回米国放射線影響学会年会(RRS2019)が、2019年11月3〜6日の4日間、カリフォルニア州サンディエゴにおいて開催されました。
  • 放射線物理、化学から、生物学、医学、疫学等の多数の成果が紹介されましたが、中でも特に超高線量率放射線によるFLASH治療や、火星への有人飛行に伴う生体影響に関する発表などが注目を集めていました。
  • 当所は、3次元培養ヒト表皮モデルを用いて重イオンマイクロビーム照射が幹細胞に与える影響を解析した成果をポスター発表し、欧米からの参加者と活発な議論を行いました。
  • 大会ホームページURL: https://www.radres.org/mpage/RRS2019Home

■CEA-IRSN-QST合同Workshopにて成果発表を行いました

  • 量子科学技術研究開発機構・放射線医学総合研究所(QST-NRS)とフランス原子力・代替エネルギー庁(CEA)、放射線防護・原子力安全研究所(IRSN)が合同で開催したワークショップ(CEA-IRSN-QST合同Workshop)が10月28日〜29日の日程で放射線医学総合研究所において開催されました。
  • 本ワークショップでは三機関の研究活動に関する情報交換が行われ、オールジャパンの放射線リスク・防護研究基盤(PLANET)の活動や放射線生物学・防護領域の研究が発表されました。
  • 当所は放射線影響に対する幹細胞競合の効果を数理モデルで示した研究をショートプレゼンテーションとポスターで発表し、モデルの妥当性と現実のデータを用いたモデルの改良などについて参加者と活発に議論しました。
  • ワークショップ案内URL: https://www.jrrs.org/informpage/detail/948

■ 第17回 地圏中におけるアクチニドと核分裂生成物の化学および移行挙動に関する国際会議(Migration 2019)にて成果発表を行いました

  • 地圏中におけるアクチニドと核分裂生成物の化学および移行挙動に関する国際会議(Migration 2019)が2019年9月15〜20日の日程で京都大学・宇治キャンパスにおいて開催されました。
  • 本大会は2年に1度開催されており、アクチニドと核分裂生成物の移動挙動に関する最新の科学情報が数多く報告されました。
  • 当所では中深度処分施設の安全評価において重要なパラメータの一つとされる「放射化ステンレス鋼から放出される放射性炭素(C-14)の化学形態比率」の特定に向けた研究を進めており、本会議では非放射化ステンレス鋼(ガスアトマイズ粉末)から放出される安定炭素(C-12)の化学形態の同定結果、さらには各化学形態の生成機構に関する考察についてポスター発表で紹介し、参加者と活発な議論を行いました。
  • 大会ホームページURL: http://web.apollon.nta.co.jp/migration2019/index.html

■ 第29回日本数理生物学会年会にて成果発表を行いました

  • 第29回日本数理生物学会年会が2019年9月14〜16日の日程で東京工業大学において開催されました。
  • 本大会は国内外の数理生物学を専門とする研究者が多数参加し、生物の形態形成や進化の数理モデルなど多岐にわたる研究の発表が行われました。
  • 当所は幹細胞競合により放射線影響の蓄積が抑制されることを数理モデルで示した成果をポスター発表し、モデルの発展性や検証可能性について、参加者と活発な議論を交わしました。
  • 大会ホームページURL: https://sites.google.com/view/jsmb2019conference

■ 第16回国際放射線影響研究大会(ICRR2019)において成果発表を行いました

  • 第16回国際放射線影響研究大会(16th International Congress of Radiation Research)が、2019年8月25〜29日の日程で、英国・マンチェスターにおいて開催されました。
  • 本大会は、4年に一度開催される当該研究領域最大の学術大会であり、世界中から参集した研究者が放射線生物、医学、防護、疫学等に関する多数の成果を発表しました。
  • 当所は、眼への放射線影響に関する基調講演や放射線による非がん疾患に関するセッションの座長を務めるとともに、低線量率照射下でのDNA損傷修復機構に関する成果をポスター発表しました。参加者と活発な議論や情報交換を行うとともに、世界中から参加した放射線影響・防護研究のキーパーソンと交流を深めました。
  • 大会ホームページURL: http://icrr2019manchester.com/

■ 2019年米国保健物理学会にて成果発表を行いました

  • 第64回米国保健物理学会(Health Physics Society)年会が7月7〜11日の日程でフロリダ州オーランドにおいて開催され、内部被ばく、非電離放射線、リスクコミュニケーション、リスク評価、放射線生物、耐用性と合理性など多くのトピックに関連した発表がおこなわれました。
  • 当所は疫学研究を想定した場合に影響の証明が可能な最小証明可能リスクMPRの事例紹介と、利用可能なデータに基づいて推定したがん及び循環器系疾患のMPRの比較評価結果について発表し、本手法の適用対象等に関して参加者と活発に議論をしました。
  • 大会プログラムURL: http://hps.org/documents/2019_annual_meeting_program.pdf

■ 2019年英国放射線防護学会にて成果発表を行いました

  • 2019年の英国放射線防護学会(The Society for Radiological Protection)年会が5月21〜23日の日程でScarborough Spaにおいて開催されました。
  • 当所は内部被ばくのリスクに関して、年間に被ばくすると想定される現実的な線量と予測されるリスクを計算し、放射線防護において用いられている預託線量評価の概念に内在する保守性に関して口頭発表し、海外の放射線防護専門家と活発な議論をしました。
  • 大会ホームページURL: https://srp-uk.org/event/199/2019-annual-conference

■ 2018年米国保健物理学会にて成果発表を行いました

  • 第63回米国保健物理学会(Health Physics Society)年会が7月15〜19日の日程でオハイオ州クリーブランドにおいて開催され、医療保健物理、低線量放射線健康影響、環境中のラドン、放射線計測等、放射線防護に関連した多くのトピックに関連した発表がおこなわれました。
  • 当所は光子フルエンスで重みづけした線エネルギー付与(LET)を疫学研究で用いられている放射線場に対して評価し、広島長崎の原爆被ばく者と原子力発電所作業者の放射線リスク推定の差異への影響に関する結果を口頭発表し、線量評価の不確かさについて参加者と議論しました。
  • 大会プログラムURL: http://hps.org/documents/2018_annual_meeting_program.pdf

■ 動物慰霊祭を実施しました

  • 2018年12月21日(金)に動物慰霊祭を執り行いました。
  • これは、放射線による生体影響を解明するための研究に供された実験動物の霊を慰め、 哀悼と感謝を表すため毎年行っているものです。動物実験に係る職員等10数名により動物供養塔を清掃した後に献花を行い、センター長からの挨拶と実験動物数の報告の後、全員で黙祷を行いました。

■ 廃棄物の分析技術開発に関する研究カンファレンスにて成果発表を行いました

  • Fukushima Research Conference on Development of Analytical Techniques in Waste Management (FRCWM2018, 廃棄物の分析技術開発に関する研究カンファレンス)が2018年6月19〜20日の日程で福島県・富岡町文化交流センターにおいて開催されました。
  • 本会議は、福島第一原子力発電所の事故によって発生する多種多量な廃棄物の分析に関する技術開発に関して、国内外の最新の知見に関する情報・意見の交換を行い、今後の廃止措置研究の促進を図るものです。
  • 当所は解析的インベントリ推算手法の開発成果について発表しました。当該廃棄物は試料の採取や分析データの取得が依然として限定されていることから、核種の気中への放出や滞留水への浸出における核種の移行をモデル化して、廃棄物のインベントリ(含まれる放射性核種の種類や量・濃度、廃棄物の物量)を計算する手法の開発が必要となっています。
  • 当該廃棄物の解析的インベントリ推算に関しては当所開発の手法が現状唯一のものであり、参加者にはその重要性を理解いただくと共に、インベントリ推算精度の向上にむけた分析研究の技術課題について議論しました。
  • 会議ホームページURL: https://fukushima.jaea.go.jp/initiatives/cat05/FRCWM2018.html
  • 会議開催報告URL : https://fukushima.jaea.go.jp/initiatives/cat05/20180619.html

■ 欧州放射線防護学会大会(European IRPA 2018)にて成果発表を行いました

  • 第5回欧州放射線防護学会大会(5th European International Radiation Protection Association Congress)が2018年6月4〜8日の日程でオランダ・ハーグにおいて開催されました。
  • 本大会は欧州において4年に1度開催されており、放射線影響、測定、線量評価等に関する研究発表、放射線防護の実践に関する報告が多数なされました。
  • 当所は公開されている米国原子力施設作業者の疫学データに対して年線量の大小を考慮した過剰相対リスクERRの解析に関する結果をポスター発表し、がん死亡リスクの年線量区分による変動と結果の解釈について、参加者と活発に議論をしました。
  • 大会ホームページURL: https://irpa2018europe.com/

■ 第5回アジア・オセアニア放射線防護学会大会(AOCRP-5)にて成果発表を行いました

  • 第5回アジア・オセアニア放射線防護学会大会(The 5th Asian and Oceanic IRPA Regional Congress on Radiation Protection)が2018年5月20〜23日の日程でオーストラリア・メルボルンにおいて開催されました。
  • 本大会はアジア・オセアニア地域において四年に一度開催されるもので、放射線防護、線量、産業、医療、生物、廃棄物、コミュニケーションなど多くのトピックに関連した発表が行われました。
  • 当所は、放射線リスク評価の新しい指標として、疫学的に影響を検出可能であるかを指標とした最小証明可能リスク(MPR: Minimum Provable Risk)に関する研究成果を発表しました。
  • 大会プログラムURL: http://www.aocrp-5.org/program/

■ 動物慰霊祭を実施しました

  • 2017年12月22日(金)に動物慰霊祭を執り行いました。
    これは、放射線による生体影響を解明するための研究に供された実験動物の霊を慰め、 哀悼と感謝を表すため毎年行っているものです。動物実験に係る職員等10数名により動物供養塔を清掃した後に献花を行い、センター長からの挨拶と実験動物数の報告の後、全員で黙祷を行いました。

■ 放射性廃棄物管理の科学的基礎に関するシンポジウム2017にて成果発表を行いました

  • 放射性廃棄物管理の科学的基礎に関するシンポジウム(Scientific Basis for Nuclear Waste Management Symposium 2017)が2017年10月29日〜11月3日の日程でオーストラリアのシドニーにて開催され、廃棄物管理・処分に関連する研究発表が行われました。
  • 当所では中深度処分施設の安全評価において重要なパラメータの一つとされる「放射化ステンレス鋼から放出される放射性炭素(C-14)の化学形態比率」の特定に向けた研究を進めています。
  • 本シンポジウムでは、非放射化ステンレス鋼(水アトマイズ粉末)から放出される安定炭素(C-12)の化学形態は、中深度処分環境(高アルカリ・低酸素)下ではコロイド状の炭素が主成分である可能性が高いこと、またその生成機構に関する考察について口頭発表で紹介し、コロイド状の炭素の長期安定性について参加者と活発な議論を行いました。
  • 大会ホームページURL: http://www.ansto.gov.au/Events/SBNWM_MRS2017/index.htm

■ 日本放射線影響学会第60回大会においてシンポジウムを行いました

  • 日本放射線影響学会第60回大会が、2017年10月25〜28日の4日間、千葉県千葉市の京葉銀行文化プラザにおいて開催されました。
  • 本大会において、当所はバイスタンダー応答に関する共同研究を行ってきた大学・研究機関等と共同で「マイクロビーム生物学」に関するシンポジウムを企画し、マイクロビームを用いた生物研究の歩みとこれまでに得られた成果、今後の課題などを発表して活発な議論を行いました。
  • 当所からは、X線によるバイスタンダー応答が低線量域でリスクを高めないことを示す数多くの成果を得たX線マイクロビーム照射装置について、今後は散乱線が生じない収束式X線マイクロビームの利点を生かし、組織内の幹細胞への影響を解明する機構研究を進めるために活用することを提案し、多くの参加者から賛同を得ることができました。

■ 原子炉廃止措置に係るIAEAとの共同国際ワークショップで講演を行いました

  • 第2回原子炉廃止措置に係るIAEAとの共同国際ワークショップが、2017年9月11〜13日の日程で、韓国の漢陽大学にて開催され、IAEAを含む世界各国の廃止措置やクリアランスに係る専門家が集結して、それらの経験や研究開発成果の報告がなされました。
  • 当所は同大学から招待を受け、日本におけるクリアランス制度を開始した時の経緯、当所独自開発の「クリアランスレベル測定装置」、ならびに、当所が提案 して原子力学会標準およびIAEA安全レポートに採用された「測定と核種組成の不確実性に基づくクリアランス判断の合理的な安全裕度の考え方」について、講演を行いました。
  • 大会ホームページURL: https://ndiws.hanyang.ac.kr/

■ 2017年米国保健物理学会にて成果発表をしました

  • 第62回米国保健物理学会(Health Physics Society)年会が7月9〜13日の日程でノースカロライナ州ローリーにおいて開催され、放射線防護、リスク評価、大規模疫学調査研究など多くのトピックに関連した発表がおこなわれました。
  • 当所は、複数の研究グループにより異なるリスクモデル及びパラメータが提唱されている白血病について、生涯リスク推定に影響を与える因子の感度解析を行い、ポスター発表をしました。
  • 大会プログラムURL: http://hps.org/documents/2017_HPS_annual_meeting_final_program.pdf

■ 国際幹細胞研究学会の年会(ISSCR2017)にて成果発表をしました

  • 国際幹細胞研究学会(International Society for Stem Cell Research, ISSCR)の第15回年会が2017年6月14日から17日まで、アメリカ合衆国・ボストンにて開催され、世界各国から第一線の幹細胞研究者が集まり、最新の成果報告がなされました。
  • 本大会において、当所は腸管幹細胞のポスターセッションにて二件の成果発表を行い、線量率によって異なる幹細胞への放射線影響について参加者から多くの関心を集めました。
  • 大会ホームページURL: http://www.isscr.org/meetings-events/annual-meetings/past-meetings/isscr-2017-boston

■ 2017年英国放射線防護学会年会にて成果発表をしました

  • 2017年の英国放射線防護学会(The Society for Radiological Protection)年会が5月16〜18日の日程でAberdeen において開催されました。
  • 当所からは、最近の統計データを用いて被ばく後の過剰リスクの経年変化や変動を、その時点まで存命していたという条件付き、及び無条件の年間死亡割合について評価した結果を口頭発表で紹介し、放射線リスク評価と内在する不確かさの考え方について活発な議論をしました。
  • 大会ホームページURL: https://srp-uk.org/event/152/srp-annual-conference-2017

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