原子力技術研究所 放射線安全研究センター

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ICRPの新勧告案(第2次ドラフト)に対する当センターのコメント

国際放射線防護委員会(ICRP:International Commission on Radiological Protection)は、放射線医学・生物学・保健物理学等に関する世界の専門家で構成されており、放射線に対する防護の基本的考え方と、職業人及び一般公衆に対する線量限度等重要な放射線防護の基準を勧告しています。


現在ICRPでは、1990年に出した勧告を見直して、新しい勧告を出す準備を進めています。2004年には新勧告案が公開され、Webを通じた意見募集が行われ、2005年は主勧告本文の主張を裏付ける5つの基本文書(foundation document)について同様の意見募集を行いました。


そして、2006年6月7日に新勧告案の第2次ドラフトを公表し、約3ヶ月のスケジュールで一般からの意見を募集しました。当初は2005年に勧告される予定でしたが、2004年に公表された第1次ドラフトに対するコメントが集中したことおよび付属の基本文書の準備が遅れたこと等により、勧告の時期は2007年にずれこむ見通しです。


ICRPの勧告は、法的な強制力こそありませんが、各国はこの勧告を尊重し、これに準じてそれぞれの国の基準を決めており、我が国の放射線防護に係わる規制にもきわめて大きな影響を与えるものです。


当センターは、低線量放射線の生体への影響についての研究成果がこれらの文書に正しく反映されるよう、ICRPの新勧告案(第2次ドラフト)および放射線生物影響に関する基本文書に対するコメントを2006年9月にICRPに送信いたしました。以下に、コメントの内容を紹介いたします。




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